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シトロエンのチャレンジ
2008-03-31 Mon 06:58

昨年の10月に発表されたシトロエンのC5。これによって今まで違和感のあったCシリーズのデザインがやっと統一されたような印象があります。XantiaでPSAがカロッツェリアと決別するためのスタディを行ったのではないかというのを社内とベルトーネとのデザイン比較で書きましたが、その後、シトロエンデザインセンターでデザインが行われるようになり、昨年はベルトーネの破産、そして今年になってピニンファリーナの第三者割当増資引受を要請するというように、カロッツェリアにとっては生き残り難い時代になってきています。

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ベルトーネから決別したシトロエンでしたが、クサラやC5のデザインが手放しで褒められるものとは思えず、失望のあまり「今後のシトロエンはどうなるのか」と心配するほどでした。C6が登場した時はやっと安心できたのですがC5のデザインを見て漸くそれが確信できるようになりました。少しBMWのトレンドに近い気がしますが、マッス感やバランスは随分と良くなりましたし、ディテールはドイツ車にはないフランス的なデザインが健在です。C6というフラッグシップのデザインが極めてシトロエンの伝統を重んじたことで、下のクラスであるC5のデザインが高評価になっているとも推測できますが、この現象はAlfa Romeoの159とは好対照だと思えます。
実は待望のC5は、日本国内はおろか本国でもリリースされておらずいつ発売になるかとヤキモキされています。詳細は以下のスペシャルサイトで見ることができます。フランス語に堪能な方は本国のサイトへ。

C5スペシャルサイト本国版
C5スペシャルサイト英語版

さてハイドロ以外のシトロエンの伝統と言えば、メーター廻りだと言う方が多いと思います。シートだとかパッケージングを挙げる方もかなり居るとは思うのですが、少しオールドなシトロエンのファンならばあの“ボビンメーター”を挙げない訳はないと思うのです。今回のC5ではメーターの遊びがかなりあってアナログな“ボビン”とは趣こそ違えども「シトロエン健在なり」を確信できます。ステアリングに関してもオーディオコントロールやクルーズコントロールが組み込まれ実にシトロエンらしいデザインです。

C5_07.jpg


今回の主題はステアリングです。

ご紹介するのはシトロエンの開発した"C5 by Wire"です。

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このステアリングはどちらかというと飛行機の操縦桿というのが相応しい出で立ちで、これで普通にステアリング操作ができるようになっています。このステアリングで操作できる秘密は速度に応じて切れ角が変化できることなのです。大きく3つのパターンを設定し、速度が低く大きくステアリングを切ると自動的に駐車だとコンピュータが判断して前輪の切れ角を増大させるシステムです。スピードが上昇すると切れ角を押さえ、操作スピードが速いと切れ角を的確に増大させてシャープなハンドリングを実現するというかなり凝った作りです。
しかもこの"C5 by Wire"のステアリングにはステアリング操作だけではなく、アクセルやブレーキの主要操作とウインカーやワイパー、ライトコントロールいう副操作機能が全て備わっています。
中央の銀色のプレートが加速パドル。指で押すと加速するという構造です。両方とも加速用で加速中にライトなどの操作を行うためには、どちらの指でも加速パドルに触る為には2つ必要とされたからです。ブレーキはステアリングの裏側にあって人差し指で握るだけです。通常どちらかの指若しくは両指を使って操作し圧力の加減でブレーキの効き具合を調整するシステムです。これは人間にはパニックの時に強く手を握る癖があるので、意外に的を射ているかも知れません。

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当初航空宇宙産業によって開発されていた“X-by-Wire” technologyをシトロエンが応用した技術ですが、この技術は自動車の安全技術の向上に必要なものだと考えているようです。

足をペダル操作に使わないので、姿勢が安定しドライバーへの負担を減らし、事故の時には衝撃を軽減させることができる。
“X-by-Wire” technologyは人間工学に基いたもので、操作が直感的にできるので危険回避の動作時に素早く操作できる。
などを挙げて、今後も更に自動車に相応しいオプションを考案していくとしています。
このシステムはヨーロッパ的事情が前提となっている点が気になるのですが、それは「クルーズコントロール」です。長距離移動の多い彼等の習慣に合わせてクルーズコントロールを積極的に利用する事が前提の使い易さなのですが、日本の様な渋滞を前提とすると使い勝手が良いとは言えない気がします。それはセンソドライブなどのセミATにもハッキリ表れているように思えるのです。
それと長く染み付いた習慣から自然に移行できるかは微妙です。

しかしこういう意味のわからないアソビを実現してしまうトコロを見ると、まだまだシトロエン魂の火は消えてないと思うのです。ボビンメーターだってモデルで一貫して採用された事がないのですから、これはもしかすると“ファンサービス”なのではないでしょうか(核爆)
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ミニミニ大作戦
2008-03-28 Fri 07:04

クルマ好きにとって幾つか「必見」という映画がありますが、この邦題「ミニミニ大作戦」原題“The Italian Job”もそのひとつだと思います。製作年が1969年の作品でおよそ40年前の作品を何故今更取り上げるかというと、2003年のリメイク版を観た事とオリジナル版のDVDには未収録だった映像などが含まれてリリースされたからです。オリジナル版はビデオが廃盤になった後、何度もDVD発売のアナウンスがされたにも拘らず発売延期になり2004年に漸くリリースされた待望の作品です。

The_Italian_job1.jpg


2003年のリメイク版はオリジナル版の一部を利用しただけで新作と言っても過言ではないほど内容が異なります。オリジナルが大英帝国VSイタリア的ナショナリズムの強い作品に対し、リメイクでは裏切りによって奪われた金塊を取り戻す復讐劇に置き換えられています。また”The Italian Job”はオリジナルがまさしくイタリアを舞台にしたのに対し、リメイクでは冒頭のベニスでのシーンだけがイタリアで大部分はロスアンゼルスで話が展開します。「イタリアでの仕事」は後に輸送車ごと奪うアイデアとして登場するのみです。
どちらもMINIの宣伝効果を狙った作品という点では“魂胆”は同じですが、作品の根底に流れる精神性はかなり異なるものになっています。
おそらくリメイクがアメリカ人によって製作されたのに対し、オリジナルは英国人が作った映画という事が原因だろうと思われます。実は一般的に英国作品とレヴューで書かれることの多いオリジナルですが、実際は英国の映画陣が米パラマウントから依頼を受けて作った作品で、解説版では「当時の英国映画人はアメリカで仕事がしたいと思っていた」と話しており、この映画ができた経緯を述べています。

リメイクではMINI以外ではアストンマーティン・ヴァンキッシュが登場していますが、如何せん扱いが小さ過ぎて印象に残りません。MINIとカーチェイスする役回りを与えればより効果的に思えるのですが、何故こんな演出になったのかと思えるほど登場の機会が与えられていません。まさかBMWへの配慮からでしょうか。
オリジナルの方はこれでもかと思えるほどミニ(時期的におそらくMk-Ⅱ)以外の名車が登場します。
冒頭のランボルギーニ・ミウラ、チャーリーの愛車アストンマーティンDB4、ジャグァEタイプ、マフィアが乗る3台の黒いフェラーリ・ディノ、イタリア警察のアルファ・ロメオ ジュリア・スーパー(何故か国防色)そして町にウジャウジャいるチンク(笑)
オリジナルは明らかにクルマが好きな人間が作ったものだろう事は明らかです。クルマを撮るために作った映画じゃないのと思っても仕方がないほどの内容ですが、それを壊してしまう辺りも凄いというか…
ミウラはさすがに解体屋から購入したものに差し替えたらしいですが(つまり本物!)、DB4とジャグァは本当に新車を壊したのだそうです。ラストのミニもエンジンレスの解体車。
初めて観る家内はミニ好きな為にミニが山中に落とされる度に「うわぁ」と声を上げていましたが、僕としてはジュリア・スーパーがケチョンケチョンにされてる方が問題(苦笑)

The_Italian_Job2.jpg


しかしミニというクルマのキャラクターにも拠るところが大きいのですが、逃走シーンは実に楽しげで生き物のように走っています。カットがバラバラで只繋いだだけのようなチグハグさがありますがクインシー・ジョーンズの音楽で連続性が出ています。この曲でなければこの映画の楽しさはなかったかも知れません。と、いうくらい重要なのがこの曲です。リメイクではPink Floydの”MONEY”が使用されていますがこれも印象的に挿入されていて良いです。このMoneyはオリジナルではなくGuns N' Rosesの元メンバー等が作ったバンドVelvet Revolverによるカバーなのだそうです。調べてみるとスラッシュのシルクハットは健在でした(笑)

この映画はできるだけ低予算で作る事になっていた為、撮影したカットは全て使う予定だったそうです。しかし削除されたシーンというのはあるもので、その一つが「美しき青きドナウ」を生オーケストラで演奏しているホールで、曲にあわせ三台のミニと三台のパトカーがワルツを踊るというシーン。ところが逃走シーンのスピード感がなくなると使用されませんでした。
このシーンは今回のDVDに収録されていますが、これ単独でCMになりそうな出来栄え。

あと腑に落ちないのが途中でスイスに行かされるローナです。これは伏線なのかと思っているととうとう最後まで彼女が登場する事なく映画は終わります。このDVDを観るまで全く謎だったのが今回の解説で解けます。当初はやはり伏線でラストのピンチで救出に来る役をローナにさせる心算だったようです。救出されたは良いが金塊は奪われそれを取り戻す、というのが続編と考えられていたのだそうです。それがギリギリで変更されたため全く解せないスイス行きになってしまいました。
この続編への流れがリメイク版の元なのかも知れません。

ところでオリジナルの中に流れているのは間違いなく60年代の「空気」でそれが今観るととても新鮮に感じると同時にゆったりしたムードだと思います。最近の映画はとにかくラストまで緊張感の連続で「如何に観客を飽きさせないか」に主眼が置かれている気がするのですが、この映画は弛んでばかりです。リメイク版は娯楽作品として十分楽しめましたが、現代の映画らしい作りで「弛み」がありません。1週間目一杯働いて休日はのんびりしたいと思った時にオリジナルの弛みは見事に心地良いのです。ビール片手にだらだらと観るにはベストな一本だと思います。全体的に煮詰めもあまく突っ込み所が満載ですが、イギリス流のジョークと演出、そしてファッションが素晴らしいのも見物。それがこの映画をオシャレで軽妙なものに仕上げています。60年代のモッズスタイルがこんなにモダンだったと再認識させられました。
映画好きならノエル・カワードの遺作として観るのも手かも知れません。
他にはこのオリジナル版(マイケル・ケイン版ともいう)はあのアニメの名作「ルパン三世カリオストロの城」のモチーフとなったとも言われています。このカリオストロの城は年代が1968年と設定されているそうですが、オリジナルが製作された年代と重なるだけではなく場合によって製作年が1968年と紹介されたこともあり、もしかするとそれで68年と設定された可能性もありますね。
この作品と見比べてみるのも面白いかも知れません。

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ガソリン税の行方は
2008-03-20 Thu 12:55

年明けにも原油高騰ということで記事にした燃料の問題ですが、将来的には何かに代替して行かなくてはならない化石燃料。しかし、現時点において化石燃料で動く自動車を使用している事は事実で、燃料の価格高騰は家計を直撃し、ひいては経済の混乱という結果が見えてくるだけに安穏ともしていられない問題と思われます。原油価格の高騰の原因に“中国からの投資マネー”が流れたことは既に書きましたが、経済新興国と呼ばれる中国、インド、ブラジル、ロシアの原油需要が急激に増加している事はかなり原因となっています。特に原油を持っていないインドは原油確保に躍起になっており、石油会社買収などを積極的に行っています。
さて、国会では道路特定財源の一般財源化でもめていますが、今日付で福田首相が「全額一般財源化も視野に入れて検討していく」と表明したニュースが報じられました。ここでポイントなのは“揮発油税などの暫定税率延長”です。
ご存知の方も多いと思われますが、現在の揮発油税は暫定税率を適用した税額です。
本来は昭和39年4月の時点で24円30銭が租税特別措置法の89条第2項が導入された事で現在は倍額の48円60銭となっているのです。倍額に設定されたのは平成5年の事で、その暫定措置が切れるのが今年の3月31日です。この措置の延長を検討すると言っている訳ですが、何しろこの措置自体が30年以上も続けられて来た制度なので「半ば日常化」している制度とも思えます。仮にこの措置が切れ本来の税額になると1.7兆円程度の減収となるので混乱というケースも見えるのですが、逆にその後何かの新たな税制を設けて税額がアップするとガソリン価格が不安定になって最終的に一般消費者が混乱するというケースも有り得るでしょう。何しろ「道路族」と呼ばれる偉い先生達が議事堂の中にはかなり居ますから(笑)
取り敢えず、中長期を踏まえた計画を望みたいですし、民主党のような撤廃という極論は避けるべきでしょう。
ところで一般にガソリン税と呼ばれる揮発油税ですがその内訳は少し複雑です。
ガソリン税の中には
揮発油税48円60銭
地方道路税5円20銭


以上の二つが課税されています。国税と地方税の2つが課税されているのです。本来が揮発油税は輸入業者、生産業者に課税される事になっていますが、レシートを見れば一目瞭然、末端の消費者が払っています。
更に消費税が課税されていますので、ガソリン税は3つの税金が掛けられている事になります。実は消費税に関しては二重課税となっていて、コレは本来ならばNGです。こんな税のNGはガソリンに限った事ではないので興味のある人は調べてみると面白いかも知れません。
しかしガソリン税は消費税も含めると税率44%(!!)重加算税もビックリな税率です。
揮発油税の制度は戦前からあったのですが、本来の目的は少し現代とは異なっています。代用燃料との価格均衡の為というのが目的だったようですが、昭和29年に道路特定財源化。この時代は自動車が一般的な乗り物ではなかった為、ガソリンを購入する者=自動車を所有する者でその人達に道路整備の負担をして貰う、という発想は理に適ったものでした。しかも当時自家用車を持つ人達はそれなりに裕福な層なのですから「贅沢品」として多少重税を課せられても仕方がなかったと思われます。
しかし現代はどうでしょう。地方ほど自動車はなくてはならない「日常の足」で必需品です。もはやガソリンが贅沢品とは言えない現代でこの課税率はオカシイノデハと思ったところで何ら不思議ではないと思うのです。
道路整備のお金がなくなる、というのもあるにはあるんでしょうが、辺鄙な場所に随分立派な道路ができて一日にどれほどもクルマが通らないような道路があるかと思えば、地元からずっと陳情があるのに道路が出来ないとお金の使い方には疑問がかなりあります。同じ場所を何度も工事しているのも見掛けますが、全部目的の違う工事です。納税者から見るとムダだよなぁって思いますよね。横の繋がりがないから一度にできる工事でもバラバラに行っているという(苦笑)
国土交通省の無駄遣いも指摘されましたが、それ以前に道路以外に使用する事を2003年に改正して認めているのですね。だから道路財源が本当に枯渇するとは思えません。
時限立法なんてものに縋らずにキチっと道路特定財源として本来の税額に戻せばスッキリすると思うのですが、そうは行かない所が政治の世界なんだろうね。既得権に縋るヤツとか、税金を悪用してたヤツとかゴロゴロいるから。でもそういう族を選んで税金で喰わしている国民にも問題があると思うのです。

消費者としては1円でも安くなってくれた方が良いに越した事はないのですがねぇ。
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鰯の頭も信心から
2008-03-16 Sun 15:07

【読み】いわしのあたまもしんじんから
一旦信じてしまえば、イワシの頭のようなつまらないものでも尊く思えるということ。一般に新興宗教などに対する皮肉の意味として使用される事が多い。江戸期、節分に鬼除けのため、玄関先に鰯の頭を柊に刺して吊るす習慣があり、そこからつまらない信仰の代表として鰯が用いられ、更に価値のない頭を使うことによってつまらないことを強調したと考えられている。この習慣は平安時代に注連縄に鯔(ボラ)の頭と柊を飾る風習を元にしている。

自動車の世界でも新興宗教に近いと思える「トンデモ商品」が数多くあります。ヤフオクにもかなりソレと思える商品が出回っている事はご承知の通りかと思います。
このブログでもオイル添加剤に付いて「マイクロロン」を取り上げました。一見すると科学根拠がありそうで実のところ潤滑理論とマッチしないという事で矛盾する商品では、と疑問を投げ掛けたのですが、反応は大アリでした。
さて今回は公正取引委員会が排除命令を出すという公のものとなった商品たちです。2月8日付けで通達がなされた模様です。

以下、ニュースより引用

公正取引委員会は8日、自動車の燃費向上などを標ぼうする商品の製造販売・卸売業19社に対し、排除命令(不当な表示の禁止など)を行なった。商品の燃費向上に合理的な裏付けがなかったという。

公正取引委員会によると対象商品はいずれも、自動車の燃料に混入させたりすると自動車の燃費が向上するとし、包装容器や台紙に燃費が向上するかのような表示がある。表示された向上率は5 - 40%。

公正取引委員会は表示の裏付けとなる合理的な根拠の提出を19社に求めた。19社は資料を提出したが、合理的な根拠を示していないとされた。

自動車の燃費向上等を標ぼうする商品の製造販売業者ら19社に対する排除命令について

平成2 0 年2 月8 日
公正取引委員会

公正取引委員会は,自動車のエネルギー消費効率(以下「燃費」という。)の向上等を標ぼうする商品(以下「本件対象商品」という。)の製造販売業者ら19社(以下「19社」という。)に対し調査を行ってきたところ,19社が販売する本件対象商品に係る表示が,景品表示法第4条第2項の規定により,同条第1項第1号(優良誤認)に該当する表示とみなされ,同号の規定に違反する事実が認められたので,本日,同法第6条第1項の規定に基づき,19社に対して,排除命令(別添1ないし16排除命令書参照)を行った。

1 関係人の概要

株式会社ソフト99コーポレーション
大阪市中央区谷町二丁目6番5号
代表取締役 橋本 眞三

株式会社奈良健康堂
奈良市白毫寺町936番地の3
代表取締役 近藤 嵩

株式会社ル・モンド
東京都世田谷区南鳥山四丁目9番8号
代表取締役 岩沢 豊

株式会社ニッポンエミール
東京都豊島区長崎六丁目4番8号
代表取締役 森 信一

株式会社ニューイング
東京都墨田区江東橋四丁目29番12号
代表取締役 卯月 幸彦

株式会社オージーシステム
群馬県桐生市相生町二丁目316番地1
代表取締役 関口 信吾

株式会社コムテック
名古屋市昭和区折戸町六丁目8番地
代表取締役 大川 隆次

株式会社ZERO-1000
名古屋市中川区打中一丁目231番地
代表取締役 平野 泰司

すばるメディア株式会社
福岡県筑紫郡那珂川町松木一丁目136番地
代表取締役 青木 一晃

株式会社ピエラス
大阪市中央区本町橋1番30号
代表取締役 比那 勝郎

株式会社高野自動車用品
福岡県糟屋郡志免町田富四丁目1番11号
代表取締役 高野 薫

インテークマジック株式会社
富山市下赤江町一丁目10番34号
代表取締役 徳本 敏高

株式会社バッファロー
埼玉県川口市並木一丁目25番26号
代表取締役 坂本 裕二

コアーズインターナショナル株式会社
堺市堺区甲斐町西三丁4番14号
代表取締役 池川 寛

株式会社リッツコーポレーション
栃木県小山市駅南町三丁目14番22号
代表取締役 高橋 昭

有限会社リッツソリューション
東京都品川区東品川三丁目23番27号
代表取締役 木村 佑悦

株式会社サン自動車工業
東京都世田谷区鎌田三丁目18番1号
代表取締役 鈴木 順

株式会社スカイフィールド
北海道帯広市西十七条南五丁目22番地
代表取締役 天野 康景

株式会社レミックス
名古屋市名東区藤森二丁目37番地
代表取締役 澤田 英夫

問い合わせ先 公正取引委員会事務総局経済取引局取引部景品表示監視室
電話 03-3581-3377(直通)
公正取引委員会事務総局中部事務所取引課
電話 052-961-9423(直通)
ホームページ http://www.jftc.go.jp

2 本件対象商品の概要
本件対象商品は,いずれも,当該商品を自動車の燃料に混入させること等により,自動車の燃費が向上すること等を標ぼうする商品である。

事業社名
業態
商品名
使用方法

㈱ソフト99コーポレーション
製造販売業
ギガスマルチパワータブレット
燃料に混入させる。

㈱奈良健康堂
製造販売業
ランナップ
燃料タンクに取り付ける。

㈱ル・モンド
製造販売業
エコストラップ
燃料タンクに取り付ける。

㈱ニッポンエミール
製造販売業
ハイオクくん
燃料タンクに入れる。

㈱ニューイング
製造販売業
燃良太郎
燃料タンクに入れる。

㈱オージーシステム
製造販売業
ハイパーグローブ
燃料タンクに入れる。

㈱コムテック
製造販売業
マグチューン
エンジンに燃料を供給する管に取り付ける。

㈱ZERO-1000
製造販売業
パワーネオプロフェッショナル
エンジンに燃料を供給する管に取り付ける。

すばるメディア㈱
製造販売業
㈱ピエラス
卸売業
起爆水
エンジンの冷却水に混入させる。

㈱高野自動車用品
製造販売業
サイクロン3
エンジンの吸気装置等に取り付ける。

インテークマジック㈱
製造販売業
インテークマジック及びアウターマジック(セット販売)
エンジンの吸気装置等に貼り付ける。

㈱バッファロー
製造販売業
コアーズインターナショナル㈱
卸売業
フューエルバンクEVOⅡ
蓄電池等に取り付ける。

㈱リッツコーポレーション
製造販売業
㈲リッツソリューション
卸売業
リッツパワーシフトMS-001
シガーソケットに取り付ける。

㈱サン自動車工業
製造販売業
ホットイナズマポケット
シガーソケットに取り付ける。

㈱スカイフィールド
製造販売業
ネオソケットエコ
シガーソケットに取り付ける。

㈱レミックス
輸入販売業
エコサンダー
シガーソケットに取り付ける。

3 排除命令の概要
(1) 違反事実の概要
19社は,それぞれ,本件対象商品を直接又は取引先販売業者を通じて一般消費者に販売するに当たり,別表のとおり,商品の包装容器又は包装容器の台紙において,あたかも,当該商品を自動車の燃料タンクに混入させること等により,自動車の燃費が向上するかのように示す表示を行っているが,当委員会が19社に対し当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めたところ,19社は,期限内に資料を提出したが,当該資料は,当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものであるとは認められないものであった。
(2) 排除措置の概要
ア 前記表示は,一般消費者に対し,実際のものよりも著しく優良であると示すものである旨を公示すること。
イ 再発防止策を講じて,これを役員及び従業員に周知徹底すること。
ウ 今後,同様の表示を行わないこと。

別表からの抜粋
【本件対象商品名】㈱ソフト99コーポレーション(ギガスマルチパワータブレット)
【表示期間】遅くとも平成15年12月ころ~平成19年12月ころ
【表示内容】
【包装容器・表面】「燃費アップ」及び「燃費10.3%改善。」
【包装容器・裏面】「燃費テスト 10.3%燃費向上」及び「Average MPG」と題するグラフ

【本件対象商品名】㈱奈良健康堂(ランナップ)
【表示期間】遅くとも平成15年12月ころ~平成18年10月ころ
【表示内容】
【包装容器の台紙・表面】「燃費大幅向上」
【包装容器の台紙・裏面】「省燃費器具」及び「燃料1リットル当たり走行距離の向上率の目安(当社測定値) 20~40%(高速道路走行)・・・・・・左記数値は、同じような天候(気温・風・湿度)のときに同一高速道路ルートを同じ速度で走行し比較したものです。 ※お車の状態・年式・車種・走行条件等により効果は異なりますので、いかなる場合でも本数値を保証するものではないことをご了承ください。 (高年式・走行済距離の大きい車ほど向上率が大きくなります)」

【本件対象商品名】㈱ル・モンド(エコストラップ)
【表示期間】平成18年7月ころ~平成18年10月ころ
【表示内容】
【包装容器の台紙・表面】「燃費大幅向上」,「燃費最大35%アップ!」及び「大幅燃費アップ!」
【包装容器の台紙・裏面】「燃費大幅向上」,「燃費向上:マイナスイオン、微電流の効果により、燃料の燃焼効率をアップさせます。」及び「エコストラップの装着により、エンジンレスポンスが向上します。その為装着前よりも少ないアクセルの踏み込みで十分な加速を実感いただけます。踏み過ぎますと、燃費向上が低下しますのでご注意ください。」

【本件対象商品名】㈱ニッポンエミール(ハイオクくん)
【表示期間】平成17年2月ころ~
【表示内容】
【包装容器の台紙・表面】「タンクに入れるだけの超簡単チューニング燃費も変わる!」及び「燃料改質器」
【包装容器の台紙・裏面】「燃料改質器」及び「燃費改善・・・アクセルワーク・ブレーキワークに注意してドライブすると市街地走行で5~7% 郊外走行(バイパス・高速道)で10~25%の改善も可能です。」

【本件対象商品名】㈱ニューイング(燃良太郎)
【表示期間】平成18年6月ころ~
【表示内容】
【包装容器の台紙・表面】「燃費の革命 燃良太郎(ねん・りょうたろう)燃料タンクに入れるだけで燃費向上!! 平均燃費21%向上!!当社調べ」
【包装容器の台紙・裏面】「燃費の革命 燃良太郎」,「平均で21%燃費向上!!(当社調べ)」及び「本製品は燃料を細分化し燃焼効率を向上する物です。」
【包装容器の台紙・両側面】「燃費の革命 燃良太郎 燃料タンクに入れるだけで燃費向上!!」

【本件対象商品名】㈱オージーシステム(ハイパーグローブ)
【表示期間】平成17年6月ころ~
【表示内容】
【包装容器・表面】「マイナスイオンパワー!遠赤外線効果で燃料(ガソリン 軽油)の完全燃焼を促進」及び「燃費効率UP」
【包装容器・右側面】「燃費効率UP」

【本件対象商品名】㈱コムテック(マグチューン)
【表示期間】遅くとも平成15年12月ころ~
【表示内容】
【包装容器の台紙・表面】「燃費の向上 平均(5~20%)の燃費向上」及び「燃焼効率をUP」

【本件対象商品名】㈱ZERO-1000(パワーネオプロフェッショナル)
【表示期間】平成15年12月ころ~
【表示内容】
【包装容器の台紙・表面】「燃費アップ」
【包装容器の台紙・裏面】「燃費の向上/平均5~30%のアップ (社内テストデータによる/走行条件によって変化します。)」

【本件対象商品名】すばるメディア㈱及び㈱ピエラス(起爆水)
【表示期間】遅くとも平成15年12月ころ~
【表示内容】
【包装容器・表面】「燃費性能アップ!」
【包装容器・左側面】「燃費向上!」及び「燃費向上(省エネ)率 平均向上率15.52% 最大向上率24.01%(注入前平均燃費 7.75km/リットル)」
【包装容器・右側面】「ラジエーターに入れるだけで燃費が最大24%アップ!」

【本件対象商品名】㈱高野自動車用品(サイクロン3)
【表示期間】平成16年4月ころ~
【表示内容】
【包装容器の台紙・表面】「最大20% 燃費節約 ランニングコスト低減!」
【包装容器の台紙・裏面】「燃費向上」,「燃費向上に優れた効果を発揮します。」及び「燃費テスト カリフォルニア環境研究所(CEE) 燃費向上率:24%」

【本件対象商品名】インテークマジック㈱(インテークマジック及びアウターマジック(セット販売))
【表示期間】平成18年1月ころ~
【表示内容】
【包装容器・表面】「燃費削減!」

【本件対象商品名】㈱バッファロー及びコアーズインターナショナル㈱(フューエルバンクEVOⅡ)
【表示期間】平成18年12月ころ~
【表示内容】
【包装容器の台紙・表面】「今までに無かった燃費向上システム」及び「驚きの効果!! 燃費向上」
【包装容器の台紙・裏面】「高速の巡航に最もその効果は現れ、平均で20%の燃料消費が改善されます。(状況により数値が変わる場合があります)アイドリング時や市街地でのストップ&ゴーを繰り返す走りでは、効果は落ちますが約10%前後の改善は実証されています。「フューエルバンクEVOⅡ」はあくまで、エンジンを完全燃焼させ本来の性能に近づけるものであり、エンジンの性能以上のアップをうたったり、大きな数字を表示したりしません。 しかし、その効果は装着して頂ければ分かっていただけるものと確信しています。 そのため「フューエルバンクEVOⅡ」は、毎日の走行距離が長い業務車両には最適です。特に高速道路の走行が多い車両は、その効果を最大限に発揮できます。」
【包装容器の台紙・左側面】「消費燃料は●平成10年式カローラワゴン未装置10.8km/l 装着時15.2km/l各400km走行平均値 ※当社、走行実験による。(状況により数値が変わる場合があります)静電気除去=燃費向上」

【本件対象商品名】㈱リッツコーポレーション及び㈲リッツソリューション(リッツパワーシフトMS-001)
【表示期間】平成17年8月ころ~
【表示内容】
【包装容器の台紙・表面】「燃焼効率向上」
【包装容器の台紙・裏面】「燃焼効率の向上」

【本件対象商品名】㈱サン自動車工業(ホットイナズマポケット)
【表示期間】平成18年3月ころ~
【表示内容】
【包装容器の台紙・表面】「燃費向上」
【包装容器の台紙・裏面】「●家計にやさしい 走行燃費の向上を促進(約10%)【当社テストによる平均値】」

【本件対象商品名】
㈱スカイフィールド(ネオソケットエコ)
【表示期間】平成18年9月ころ~
【表示内容】
【包装容器の台紙・表面】(平成18年9月ころ~)「燃費向上(10~30%)」
【包装容器の台紙・表面】(平成18年11月ころ~)「燃費向上(10~30%)」及び「本製品は国立大学による燃費性能試験において、10%以上の向上が認められました。」
【包装容器の台紙・裏面】「燃費向上(10~30%)」

【本件対象商品名】㈱レミックス(エコサンダー)
【表示期間】平成18年10月ころ~
【表示内容】
【包装容器の台紙・表面】「燃費5%~20%アップ!(当社比) ※お車の型式・使用年数及び、運転状況により左右されます。また、測定値を保証するものではありませんので、ご了承ください。」及び「燃焼効率の向上」
【包装容器の台紙・裏面】「燃焼効率の向上」

○ 不当景品類及び不当表示防止法(抜粋)
(昭和三十七年五月十五日法律第百三十四号)
(目的)
第一条 この法律は、商品及び役務の取引に関連する不当な景品類及び表示による顧客の誘引を防止するため、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(昭和二十二年法律第五十四号)の特例を定めることにより、公正な競争を確保し、もつて一般消費者の利益を保護することを目的とする。
(不当な表示の禁止)
第四条 事業者は、自己の供給する商品又は役務の取引について、次の各号に掲げる表示をしてはならない。
一 商品又は役務の品質、規格その他の内容について、一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示し、又は事実に相違して当該事業者と競争関係にある他の事業者に係るものよりも著しく優良であると示すことにより、不当に顧客を誘引し、公正な競争を阻害するおそれがあると認められる表示
二 商品又は役務の価格その他の取引条件について、実際のもの又は当該事業者と競争関係にある他の事業者に係るものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認されるため、不当に顧客を誘引し、公正な競争を阻害するおそれがあると認められる
表示
三 前二号に掲げるもののほか、商品又は役務の取引に関する事項について一般消費者に誤認されるおそれがある表示であつて、不当に顧客を誘引し、公正な競争を阻害するおそれがあると認めて公正取引委員会が指定するもの
2 公正取引委員会は、前項第一号に該当する表示か否かを判断するために必要があると認めるときは、当該表示をした事業者に対し、期間を定めて、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めることができる。この場合において、当該事業者が当該資料を提出しないときは、第六条第一項及び第二項の規定の適用については、当該表示は同号に該当する表示とみなす。
(排除命令)
第六条 公正取引委員会は、第三条〔景品類の制限及び禁止〕の規定による制限若しくは禁止又は第四条第一項〔不当な表示の禁止〕の規定に違反する行為があるときは、当該事業者に対し、その行為の差止め若しくはその行為が再び行われることを防止するために必要な事項又はこれらの実施に関連する公示その他必要な事項を命ずることができる。その命令(以下「排除命令」という。)は、当該違反行為が既になくなつている場合においても、することができる。
2及び3 (省略)

引用ここまで。

今回、排除命令が下された19社の中には良く知っているメーカーも含まれています。カー用品店ではこういうコーナーが設けられある意味「ドル箱」的な印象も拭えない訳ですが、この通達によって公に「科学的根拠に乏しい」と判断されただけでなく場合によっては厳しい罰則が強いられる事も示唆しました。
確かに説明文を読むと煌びやかな効能を謳う文字と必ず「効果が薄い」と苦情をかわす為の但し書きが入れられています。しかし、こうした但し書きが無効である事も今回ハッキリしたのではないでしょうか。
このような一連の文章を読んでいると感じるのが健康食品に通ずるある種「未知なる効果」の印象ですが、一般的に未知なものは「分からない」で済ます人があまりに多いように思えます。賢い消費者とは「分からないからこそ根拠を正す」姿勢と知性ではないかと思うのですが如何でしょうか。

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餅は餅屋
2008-03-15 Sat 08:26

Alfa Romeoという世間から見れば『社会不適合車』の代名詞みたいなクルマに乗っていると周囲からは「壊れませんか?」とよく尋ねられます。これが155以前のAlfa Romeoであれば苦労話が尽きないでしょう(爆)スッドなんかは本国でも「捨てられるクルマ」として有名だったくらいです。
今回、何故このような事を書いているかというと、アクセス解析のキーワードを見ると毎日と言っていいほど

156 車検

というキーワードがあるからです。「タイミングベルト」と同じ比率なのですが、やはり維持費が嵩むクルマでは?という不安が先行するのがAlfa Romeoに限らずイタ車の常なのでしょう。
既に車検とタイミングベルト交換は昨年に行って詳細な金額を記事にしてありますが、それでも不安というならばこの記事で決定版としたいと思います。

高いか安いかは個人差がある。

一見、ミモフタモないように思えるでしょうが感じ方には個人差があります。
タイミングベルトの交換に要した金額は231,165円です。ウォーターポンプとイリジウムプラグ交換が含まれているとはいえ、単純に高いと思って貰って良いと思います。だってこの金額が「あっ、そうなの」と言って財布から気安く出せる金額ではないからです。しかし、それをケチってタイベル破断となった場合は、ヘッド一式とピストンまでは全交換となり軽く100万円オーバーとなるでしょう。タイミングベルトが何時切れるかは正直な所分かりません。それ故『予防整備』として早目の交換としているに過ぎないのであって、巷で言われる『Alfa Romeoは2~3万キロでタイベル交換』というのは大袈裟ではあるけど外れではないのです。7万キロでも切れなかったケースも実はあるのです。だからといって保証もできないので一応の目安が5万キロでの交換なのです。これは輸入車に限った事ではなく国産車でも十分起こり得る事なので『国産だから大丈夫』はないと思った方が良いと思います。
肝心な車検費用はどうでしょう。
15万円程度支払っていますが、その内訳の半分が税金・自賠責保険費用です。逆に言うと格安車検の限界はこの金額なので逆立ちしてもコレ以下には安くならないのです。車検費用の大半は『税金』です。だから整備工場やディーラーに文句を言うのはお門違いで、文句を言いたければ国土交通省に言うべきです。「車検制度をなくせ」と(笑)事実、世界的に見れば日本のような車検制度は稀で車検がないかあってもないに等しい国の方が多い訳ですが、これは単にお役所の工業製品に対する認識の低さと税収のための制度だと言えるのではないでしょうか。
工賃に関してはハッキリ言って国産車より割高です。割高になる理由は繰り返しこのブログで書いているのでココでは書きませんが、割安だからと言って経験のあまりない一般工場に整備に出すのはお奨めできません。ディーラーや専門のショップは数の少ないクルマに触れる機会が多いからこそノウハウの蓄積ができるのであって、入庫する機会がない工場ではそういうノウハウがないと考えるのが普通です。ちょっと安いからとそういう工場に診て貰うのは不安ではないでしょうか?
冷静に考えれば分かる筈ですが、謂わばディーラーでエンジンチューンをお願いするようなものです。チューニングならその道のプロショップにお願いしませんか?腹痛で病院に行って脳外科に廻されたのでは不安になると思います。それと同じ事で、Alfa Romeoの門外漢に診て貰うのは腹痛を脳外科の先生に診て貰うのと差して変わらない事だと思うのです。脳外科の先生でも全く分からない事はないが内科の先生よりは劣るだろう、なのです。

輸入車は国産車と違って消耗品が多く、それを定期的に交換することが前提に設計されています。ヨーロッパ特有の「壊れたら直せばいい」という考え方が大きく反映されている事もありますが、古い設計の車ほどこの傾向にあります。またオイルの漏れも滲むレベルなら特に問題がある訳ではなく、目に見えて減るような事がない限り気にする必要はありません。普段の日常点検をやっていれば分かると思います。ですから、車検や12ヶ月点検は僕の場合、病気の早期発見と消耗品の交換計画を立てる為と考えて入庫させています。

やはり餅の気持ちは餅屋にしか分からない

多少、割高であってもディーラーとお付き合いしているのはソコなのですが、もし普段から整備されていて健康状態をベストにしている個体ならユーザー車検も可能だと思われます。その為には、自分自身の弛まぬ努力と知識が必要ですが。
147や156は品質もかなり向上してナンセンスなトラブルは減りました。しかし機械である以上、メンテナンスと部品交換は避けては通れぬ道です。ユーザー車検、心掛け次第では可能、という事で書きましたが、普通の方が乗るなら少し余分にお金を払う意識がなければAlfa Romeoなんてクルマは購入しない方が賢明だと思われます。それ以上の楽しみを与えてくれるからこそ正規の対価ととしてお金を払うという姿勢がなければ、Alfa Romeoに限らずどんなクルマに乗っても不満が出ると思います。またベストな状態を長く楽しみたいからこその健康チェックだと思います。

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159は是か非か
2008-03-09 Sun 10:09
2005年2月11日に日本国内で販売を開始したAlfa Romeo 159は販売が2年を超えました。ディーラーで伺った話でも「芳しくない」というお話でした。グランデプントが売れてくれたお陰で助かっている、という何とも寂しいお話でした。
510さんこ~んずさん のお二方が素晴らしいレビューを書かれているので、僕如きがイロイロ言うような事はないのですがお二方があまり触れなかった視点から159を見てみたいと思います。
159_01.jpg

159_02.jpg

159_03.jpg


先に結論から言っちゃうと結局159って“Alfa Romeo”だなとなってしまうのです。これはお二方と全く正反対の意見のようですが、ご両人の記事を良く読むと記事の行間にそれが見えるので注意が必要です。

酷評となっているのがパッケージングですが、確かに一廻りどころか二廻りほども大きくなった159ですが室内の広さはそれに比例していません。室内は実際に乗ってみても156より少し広いかなと感じるレベルです。ボディサイズの寸法は4690×1830×1430mm、ホイールベースは2705mm。先代156に比較し、全長255mm、全幅65mm、ホイールベースは110mm拡大し、全高は15mm低くなり、幅が広くなったと言われたBMW3シリーズよりも幅が広く、同じクラスのライバルと比較しても一番大きいボディーとなっています。
リアの居住性は顕著でレッグスペースは程々ですがヘッドクリアランスは低いルーフと角度の立ったシートバックの所為で不足気味です。先代156のマクファーソン・ストラットからマルチリンクになった事で上下方向にスペースを取られた結果、トランクと室内との取り合いの妥協案がこの角度だったと思われますが、比較的小柄な僕がそう思うのですから他の方々が狭いと思うのは無理からぬところと言えるでしょう。Xantiaのリアシートが秀逸なのでそう感じさせる要因でもあるのでしょう。またリアスペースの居住性が気になりだしたのは156ではリアのドアノブが隠され、前席主体或いはパーソナルな使われ方を前提とした事とユーザーがそれを理解していたからです。しかし159はドアノブを隠しませんでしたから、どうしても「セダン」という視点で評価を下してしまうのです。156の狭さはある意味「確信犯」と思われるので、気にならないばかりか居心地の良ささえ感じてしまうのに159では前席のラウンドまでもが気になる存在となってしまいました。ひとつ良いなと思ったのがペダルとステアリングの位置関係が所謂イタリアンスタイルではなく日本人でもしっくりくるポジションで位置決めできるようになった事。今までのペダルに合わせるとステアリングが遠いというテナガザルになってしまう違和感が薄れていました。
と、大きさばかりが目立つ159ですが(笑)どうしてこのサイズになってしまったのでしょう。
ご存知の通り、159のシャシーとエンジンはGMのものですが、このシャシーはGMヨーロッパがSAABと共同開発したものです。それまで使っていた“イプシロン・フォーム”に代わる新世代プラットフォーム“プレミアム・フォーム”が基礎となっておりこのシャシーは同じグループ内のOPELベクトラのシャシーとしても使用されます。しかしこのシャシーは共同開発していたSAABが採用を取り止め、FIATにしてみればAlfa Romeo専用のプラットフォームになってしまいました。FITA自身には大き過ぎて使える車種がなかったのです。しかし当初の予定より使用する車種が少なくなると莫大な開発費をペイできないので何とか捌かなきゃならない。そこで目を付けたのがマセラーティだったのです。単独で業績が伸びているFerrariはFIATグループ内で唯一の優良企業でしたが連結子会社のマセラーティが赤字で足を引っ張っていて、Ferrari単独の株式上場には邪魔な存在だったのです。しかも親会社のマセラーティに“プレミアム・フォーム”を使われそうになっているし

そんなら切っちまえ

そんなこんなでマセラーティはFIATの子会社にさせられAlfa Romeoと兄弟会社になってしまったのです。途中までFerrariのシャシーで発売される予定だったマセラーティクーペ/スパイダは、こんな台所事情から突然159の兄弟車になってしまいました。
マセラーティ、カワウソスギル…

JTS_motore.jpg

metro principale

submeter.jpg

Controllo leggero

Vada in crociera controllo

Controllo di tergicristallo


ウインカーレバーやその下のクルーズコントロール、そしてワイパースイッチは操作が難しそうです。こういう変なスイッチを採用するのはAlfa Romeoの伝統と言えるでしょう。
そして気になったのがコンピュータの位置です。エンジンのすぐ横に配置しています。筐体をアルミのケースで包んであり熱害が出難くはしてあるそうです。エンジンルームの方がメンテナンスや水害に遭い難いので、との説明でしたが心理的にはエンジンからもう少し離して欲しいです。
ここ最近の話だと思うのですが、クルマの不具合がコンピュータのソフト破壊によるケースが増えた事によって故障の解析はコンピュータの解析が必須になりつつあるというトレンドにより、エンジンルーム内にメインコンピュータを配置する車種が増加の傾向を示しています。

70年代からイタリアでは労働者によるストライキが頻発し、労働意欲の低下から生産能力は低下してAlfa Romeoも例外ではなく経営は逼迫していました。日産との提携で乗り切ろうとして合弁会社「A.R.N.A.(Alfa Romeo and Nissan Automobili)」を設立したものの失敗。86年にはとうとう筆頭株主だったイタリア政府が株を売却するという事態になって、FIATが膨大な債務を引き受ける代わりに僅か1リラで傘下に収まる事になります。当時のFIATはパンダとウーノのヒットによって経営が安定した時期でしたが90年代に入るとクロマのヒット以来、成功するモデルがなく急に経営状態が悪化します。1997年、低迷の兆しを見せ始めたグループの梃入れをにらんだイタリア政府が、新車買い替えに奨励金制度を設けた結果、輸入車の売上を伸ばすこととなり更にシェア低迷が加速。2000年3月、GMと株式の持ち合いによる資本提携を結び、FIATの株式の20%をGMに譲渡します(FIATの所有するGM株式は5%)。このとき、「GMは将来、フィアット株のすべてを買い取る」というオプションを盛り込んでいました。
更に経営資源を本業の自動車に集中、戦前から続く鉄道部門をフランス企業、同じく戦前から続きスペースシャトルの部品も手がけていた航空機部門「フィアット・アヴィオ」を国内企業に、ヴェネツィアのパラッツォを地元カジノに売却。長年傘下にあった保険会社の筆頭株主を退き、巨大自動車工場を再開発したビル「リンゴット」の主要部分を手放して企業のスリム化を図っています。この時期は本当に苦しかったようです。
しかし2005年になるとGMから提携を解消され、違約金として15.5億ユーロ(役2200億円)をFIATに支払う事で和解し、更に先に述べた、企業のスリム化で掻き集めた資金を使って開発したニューパンダがヒットしたものだから急に黒字になっちゃった(笑)しかもGMが保有していたフィアット・アウト株も戻ってくるというオマケ付きだったのです。

Alfa Romeoにしてみれば「いい迷惑」だったでしょう。でかいプラットフォームを使わなくてはならないし、キープコンセプトじゃなくてはならないし、エンジンはOPELのアレだし…
その限られた中で最大にAlfa Romeoらしいクルマに仕上げようとしたのではないでしょうか。しかもFIATの資金難で166の後継モデルも出せない事が確実化してきているので159は156と166の実質的後継車になってしまったフシがあります。で散々苦労して発表かという2005年、GMから一方的に提携の解約が通達されてしまいます。これは164の時のTipo4よりショックだったと想像できます。
そんな風に考えていくと159が少し気の毒になってきませんか?
いや、制約が多い中良く頑張ったぞ、とエールさえ送りたくなります。室内もエクステリアデザインもドイツの車じゃこうはならないでしょう。ちょっとワルそうなイメージも健在(笑)「いっそドイツプレミアムカーのユーザーも戴いてしまおう」とも受け取れるパッションすらあります。実のところ、AUDIの内装と見比べると作りはまだまだ荒いところも見受けられます。しかし156の時よりずっと精度が高くなったのは部品のチリが狭くなった事で分かります。
ボディーの拡大と室内が比例しなかったのは北米の安全基準が厳しくなったからだと思われます。ほらスーパーカーもその所為でリトラクタブルライトが使えなくなったでしょ。
Tipo4やTipo3の時もFRからFFに変化したAlfa Romeoが酷評されたことがありましたが、今では立派なAlfa Romeoのクルマとして認知されています。159も10年後には「やっぱりAlfa Romeoだよなぁ」と言われている気がするのです。それに噂のGTAという秘密兵器が控えているからです。正式なアナウンスは出ていませんがどうやら今年辺り出そうです。それもマセラーティのエンジン搭載で。

最後に159の美点をひとつご紹介したいと思います。
リアシートは分割可倒式になりました!
Un_tronco.jpg

他のプレミアムカーではこんなモノは採用しないと思います。さすがイタリア、そしてジュジアーロではないでしょうか?
日本のプレミアムカーを買う層がこんな使い方をするかは疑問ですが、荷物をガンガン積むというラテン人の伝統は引き継がれたようです。

156までのAlfa Romeoが持っていた感性に訴えてくる“情緒性”は明らかに薄れてしまった今のAlfa Romeoのクルマたち。
さてアナタはどう評価するでしょうか?






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モニタ交換
2008-03-02 Sun 22:19
以前から調子の悪かったモニタが遂に先週お亡くなりになりました。急遽、長男のモニタを3日ほど借りましたが、彼も長くは貸してくれそうにありません。
我が家はPCへの依存度が高い為、PCが稼動できなくなるのは非常に困る訳で、何とか無理してでもモニタを新調するより選択はなく、今日購入してきました。グラフィックを目的としたマシン構成で、仕事にも使うので今まではCRTばかり使ってきましたが、最近はCRTなんてないですね。そういう時代性もあってTFTへ移行しました。
店頭に行ってみると随分TFTのお値段がリーズナブルになったのが驚きでした。2年前、母のPCを作った時は17インチのTFTが4万円以上したのに、今はその価格帯だと22~24インチのワイドでフルスペックモデルが並びます。一応予算は5万円以内という設定でしたが少しでも安く高性能である事に越したことはないので選ぶ目も厳しくなります。今まで19インチでしたのでそれ以上のサイズである事も条件です。
結果的に性能と価格のバランスが良く、画質も自然でキレイと感じたI・O DATAのLCD-AD192XWを選択しました。
image02.jpg

19インチのモデルはもっと安いものもありましたが、光沢画面の美しさが際立っていたのも要因です。
このモデルはアスペクト比が自動固定できる機能が搭載されていて非常に便利です。問題はグラフィックボードが対応しているかでしたがnVIDIA GeForceシリーズは全て対応していたので問題ありませんでした。
今まで使っていたTrinitron G420との入れ替えにはラックのプリンタ台が干渉して降ろす事ができません。そこで馬鹿でかいPIXUS iP9910を降ろしてプリンタ台を外し家内@軍曹と二人掛かりでG420を降ろします。相当に重いのですよ。20kgくらいはありそうだ(笑)
フウフウ言いながら降ろして新しいモニタを設置するんですが、重量は何と4.7kgしかありません。
置いてみると凄くコンパクト。
IMG_0056.jpg

monitor.jpg

これでも今までのモニタより天地方向で若干小さいくらいです。横方向ではワイド画面なので今までのモニタより広いのですよ。幾つかアプリケーションを立ち上げながらの作業やブラウザを幾つも開いた時の作業性が良さそうです。
余談ですが、PCのモニタは大きい方が断然使い易いです。職場のマシンはデュアルモニタで使用しているのですが、ツールボックスなどを隣のモニタに置いておき作業できる環境は1度慣れると戻れなくなります。IllustratorなどはTabキーで全てのツールパレットを非表示にできるのですが、それでもこういう環境は有難いものです。
しかしクルマに比較するとPCの部品って耐久性が低いって思いません?
モニタは3台目ですがマウスとHDDに続く消耗度ですね。HDDはもう何台目か憶えていません(笑)
しかも規格がすぐに変わる世界ですから、ヴァージョンアップし続けるしかないというイタチゴッコ。メインマシンはそろそろRAMメモリの搭載量で限界のようなので、次のマシンを考えなくちゃならないんだけど時間がないしなぁ… 先立つものもないですがね(苦笑)
つぅ~か、子供の方が親より早いマシンを使ってる事に付いて小一時間問い詰めたい(核爆)

ところで最近のクルマ用コンピュータって話題に上らなくなりましたね。80年代末から急速に自動車のコンピュータの性能が向上してキメの細かい制御が可能となって、より低燃費で高出力になっていった時代を知る者としては気になるところです。どちらかと言うとチューニングの世界でロムの差し替えが行われ始めた方が記憶として大きいのですが。特にマインズの登場は当時かなりのインパクトを感じましたからね。日本車はともかく、輸入車ではほとんど聞かない分野じゃないでしょうか。

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