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マゼラーティの憂鬱
2008-07-28 Mon 20:16
マゼラーティのミニチュアカーコレクションで沸いた周辺の状況も一段落したように思えます。今回のマゼラーティコレクション参戦には「ネタ」という以外に、勿論、僕自身がこのメーカーに思い入れがあることは紛れもないことです。どこかAlfa Romeoと同じく商売が下手(笑)というか、何かしら共通する空気があります。
実はこの記事、一度書きかけたのですが気に入らず大幅に書き直しました(苦笑)
今回の目撃は先代の「マゼラーティ クアトロポルテ」です。

Quattroporte02.jpg

Quattroporte01.jpg

Quattroporte03.jpg

現行型はケン奥山こと奥山清行氏がデザインしたものでこれも嫌いではないのですが、先代のクアトロポルテはマルチェロ・ガンディーニのデザイン。やはり特徴的なリアフェンダーの形状がカウンタックを彷彿とさせてしまいます(笑)

Quattroporte04.jpg

このクアトロポルテはおそらく中期のモデルです。中期の特徴はAlfa Romeo GTVから流用されたドアミラーが最大の特徴かと思われます。
クアトロポルテは「4つの門」を意味しており、文字通り4ドアのサルーンです。マゼラーティの大型高級GTサルーンとして1963年に初代が登場しています。

一時的に欠番となっていたクアトロポルテですが1994年に再登場した4代目は、当時の主力車種・ビトゥルボのシャシーを流用したため全長が4550㎜とシリーズで最も小さいクアトロポルテとなりました。クアトロポルテは本来EからFセグメントを埋めるモデルですから、このサイズダウンジングは異例とも思えます。経営的に行き詰っており、専用のシャシーを開発する余力がなかった、というのが真相なのでしょうが、ギブリと共通のV6・4OHC24バルブエンジンは2800ccで280ps、イタリア国内向け2000ccでは306psを誇り、1.6tを切る軽いボディーのお陰で最高速度は260km/h(2800cc)にマーク。
97年には、マセラティ・シャマルと共通のV8・3200ccをIHI製ツインターボで武装するモデルが追加され出力は326ps、最高速度はゲトラグ製6速マニュアルで275km/h、4速オートマチックでも265km/hにまで上昇しました。
1998年に何度目かの(笑)倒産の危機でFIATの傘下に収まります。同じグループのフェラーリ傘下というポジションでフェラーリ技術が導入され、「クアトロポルテ・エヴォルツイオーネ」へとマイナーチェンジを受け、V8モデルは最高出力336ps、最大トルクは45.9kg‐mに達します。
新たにマセラーティの経営者となったルカ・コルデーロ・ディ・モンテゼーモロの意向で、ダッシュボード中央の、ビトゥルボ以来マセラティのトレードマークであったラ・サール製のアーモンド型の金時計は外されココにはトライデントのエンブレムが入るようになっています。
マゼラーティの豪華な内装はこの4代目でもしかりで、エルムウッド、本皮とアルカンタラをふんだんに使った豪華な内装は、この4代目クアトロポルテで一つの頂点に達したのではないかと個人的に思います。

Quattroporte05.jpg


僕が何故このクアトロポルテに梃入れするのか…多分シトロエンとの蜜月があったからだと思います。
当時マゼラーティは経営困難のため親会社を探していました。一方シトロエンは独自のハイドロシステムが一応の成果を収め、FWDのハイドロシステムのまま200km/hオーバーのGTカーを生産しようと考えていました。しかしシトロエンにはそこまで出力のあるエンジンは持ち合わせておらず、そこで目を付けたのがマゼラーティだったのです。この当時は民族メーカーという空気の強かった欧州ですが、民族を越えた提携というのはこの時が最初だったのではないでしょうか。
1968年にシトロエンはマゼラーティを買収し、マゼラーティはシトロエンの傘下となります。この時誕生したのがあの「SM」です。エンジンはマゼラーティ製2700ccV6エンジンで170psを発生。1973年には3000ccに排気量を拡大して190psに出力を高め、200km/hオーバーを達成します。

sm01.jpg

一方、マゼラーティは既存の車種を撤廃して、シトロエンの空力技術とハイドロシステムを応用したスポーツカーの開発に着手します。その最初がボーラで、ブレーキシステムにハイドロシステムが使用されました。その改良版がメラクでエンジンはチューンを変更したSM用が使われ、初期のものはSMのメーターパネルとワンスポークのステアリングが流用されています。リトラクタブルライトのポップアップにも油圧が利用され、カムシンに至ってはパワーステアリング機構やシートのリクライニングまでハイドロシステムが採用されています。
1974年になるとクアトロポルテの中身をまんまSMにした2代目(Tipo130)を発表。サスペンションシステムまで完全にハイドロシステムをSMから移植したのです。ところがこの時期、ハイドロシステムの不具合でかなり悩まされたようで、配管の継目からのオイル漏れと高圧ポンプのパワーロスなどがネックとなっていました。信頼性の低さは当時の水準と比較してもかなり低かったようです。一方、シトロエンもマゼラーティ製エンジンの信頼性に悩まされていました。結局、このハイドロ「クアトロポルテ」は受注生産で4年の間に僅か13台(5台の説もあり)が生産されるのみとなってしまいます。マゼラーティの歴史の中でも最初で最後のFWDになることでしょう。

QuattroporteⅡ01

QuattroporteⅡ02

お互いアキレス腱を抱えた状態ではあり、続いて第1次オイルショックの時代に入り、プジョーはシトロエンの傘下であるマゼラーティをお荷物と考え、シトロエンとマゼラーティの契約は白紙撤回となったのです。マゼラーティは親会社なしの窮地に追い込まれ、マゼラーティの歴史はここで終わってしまうはずでした。しかしマゼラーティという会社の強運はこれで終わらなかったのです。この窮地を救ったのが、イタリアを代表するスポーツカーメーカーのボス、デ・トマソでした。1975年、マゼラーティはデ・トマソのグループ傘下となり、あの世界的に売れたビトルボが誕生します。

さて4代目のクアトロポルテ。
最大のネックはハイチューンエンジンの熱量に対してエンジンルームが小さい事が最大のネックです。そのためにマイナートラブルが絶えないクルマとして有名なのですが、それを維持するには相当の覚悟が必要でしょう。とても僕などでは財力が続かないと思います。
ですから手は出すつもりは毛頭ないのですが、あえて提案させてもらうなら、極力、配管類は日本製かアールズのステンメッシュ配管に変更し、クーリング系統をARCなどの定評あるチューンド品に交換してしまう事です。幸いに日本はターボチューンのノウハウが多い国ですから、このようなチューニング技術のフィードバックで信頼性を上げるのも手ではないでしょうか。
もっともこの方法もかなりの金額を要しますが(笑)
気になるクルマだけに地獄へ向かうのか向かわないのか、まさに憂鬱なのです。


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この記事のコメント
みなさん、地獄車がお好きなんですね~(笑)
マセラティーには情熱的なだけでなく、気品があるように思うんです。
地獄車でもあるし、なかなか敷居が高くて手は出せませんが、魅力的ですよね!
2008-07-29 Tue 07:06 | URL | きゃつお #-[ 内容変更]
きゃつおさん
>地獄車がお好きなんですね~
気にはなっても「購入への行動を起こす」人はあの方だけです(笑)
マゼラーティのクルマは危うさというか「没落貴族」のような雰囲気がありますよね。不安定な部品供給も危うさ満点です。
まぁ、僕のような青二才がクアトロポルテに似合うか、っていう方が高い敷居なんですが(核爆)
せめてクアトロポルテが似合うような男にはなりたいとおもっていますがねぇ~(どぅなんだか)
2008-07-29 Tue 18:25 | URL | IKEA #-[ 内容変更]
ガンディーニクアトロ
いいですねぇ、でも私にはまだ似合わない(苦笑)
この頃のマセは本当に没落貴族ですよね、あらゆる面で(爆)

ああ、いつかは欲しいぞマセラーティ(願)
2008-07-29 Tue 19:40 | URL | こ~んず #JalddpaA[ 内容変更]
こ~んずさん
>没落貴族
金はないけどプライドは捨てず(笑)
マゼラーティのどうしようもない空気はここに集約されていると思います。
極秘中の極秘だったV8はこのクアトロポルテに載ったのですが、ブレラが遠慮してV6エンジンでリリースされたのはしょうがない、といえばしょうがなかったんでしょうか(笑)

>ああ、いつかは欲しいぞマセラーティ
あぁ、いつかわ(禿同)
2008-07-29 Tue 20:21 | URL | IKEA #-[ 内容変更]
マセラッティは良いですよね。
いまでこそラグジュアリーカー(?)メーカーのようですが、以前はスーパーカー(?)も生産していましたし。

私は特にギブリに惹かれます。
一度は所有してみたいものです。
でもジーンズにTシャツでは乗れないような気がしますね。
2008-07-29 Tue 20:50 | URL | LOHAS20 #-[ 内容変更]
>IKEAさん
いつも楽しく拝見してます。
どーも最近話題に上ることが多いようなんですが・・・(苦笑)
マセだろうがランボルだろうが、カタチあるものは壊れて当たり前!と思うと、ほんの少しは気が楽になるものです。最近はあと何年化石燃料を燃やして走れるだろうか・・・と考えると、壊れることを恐れずに乗りたいクルマに乗っておこうとも思います。
某自動車メーカーの提唱する中途半端な自然破壊クルマに勘違いして堂々と乗るくらいなら、潔いと思うんですがね。
2008-07-30 Wed 00:43 | URL | 510190 #-[ 内容変更]
LOHAS20さん
>スーパーカー
マゼラーティもAlfa Romeoと同じくレースからスタートしたメーカーですからね。一番最初はチューニング屋さんですけど似たようなものでしょう(笑)

>ギブリに惹かれます
僕も(笑)

>ジーンズにTシャツ
そういう服装でも似合う人っているんでしょうねぇ。
2008-07-30 Wed 14:13 | URL | IKEA #-[ 内容変更]
510さん
>いつも楽しく拝見してます
ありがとうございます(笑)

>話題に上ることが多い
マゼラーティ騒動の中心人物だからですよ(核爆)
でも、まさか1/1に行こうとしているとは思いませんでした(笑)
僕も思うんですけど、結局一度きりの人生なら思いっきり楽しんでおいた方が良いと思います。Alfa Romeoもマゼラーティも案ずるより産むが易しなのかも知れません。
燃料もいつまであるかホントわかりませんしね。

>勘違いして
僕も以前に似たような事を書きましたが、あれは気が付いてる人にしてみたら何と馬鹿げているか、ですよ。
2008-07-30 Wed 14:21 | URL | IKEA #-[ 内容変更]
チューニング
パワーアップだけがチューニングではないですからね。
ガンディーニクアトロなどはIKEAさんが提案するチューニング&電装系のやり直しで相当信頼性が高いクアトロが出来上がると思います。

や、やってみてぇ・・・(笑)
2008-07-30 Wed 22:42 | URL | こ~んず #JalddpaA[ 内容変更]
こ~んずさん
>チューニング
直訳すれば「調律」
もちろん結果的にパワーアップすることもあるでしょうが、不具合を直す、或いはバランスを調整することで信頼性はグンッと上がりますよね。
日本車の品質と信頼性は群を抜いていますが、パッションの部分がまだまだだと思います。
2008-08-02 Sat 07:33 | URL | IKEA #-[ 内容変更]
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