スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 |
シトロエン最大の失敗
2008-10-05 Sun 21:22
1982年に登場したアウディ・クアトロがその後のラリーに対する概念を大幅に変えてしまったことはご承知だと思われます。一方ランチアはラリー037を投入すると翌83年には一騎打ちの状態となります。しかし84年にプジョー205ターボ16を投入し新たな敵となりました。後輪駆動の037では勝てないと悟ったランチアが投入したのがかのデルタS4であり、この頃になると市販車の面影はどんどん薄くなっていき、パワーもエスカレートするばかりになります。95年頃になると1tそこそこのボディーに600psに迫ろうかというエンジンを載せ、次第にコントロールを失っていくのです。

BX_4TC_EVO.jpg

そんな86年にシトロエンが投入したのがBX 4TC EVOLUTIONです。このマシンは同じPSAの205とほとんどコンポーネントを共用しませんでした。唯一同じだったのはミッションがSMからの流用だったくらいです。エンジンはプジョー505ターボの2141ccエンジンを縦置きに搭載しKKK製K26ターボチャージャーで380psを発生するも、当時のライバルが500psを超えていた時期で戦闘力は知れていたと思われます。また4WDシステムはフルタイムシステムが当たり前だったのにパートタイム方式を採用していたのです。そして極め付けは「ハイドロニューマチック」で戦ったことです。
本来がグループBの中では大振りなボディーであり、そこでエンジンを縦置きにしたことで約300㎜も延長されたボディーとなって、正直、どこまで勝つ気があったのか疑わしいマシンが出来てしまいます。
86年のモンテカルロ・ラリーではクラッシュとサスペンショントラブルでリタイア。第2戦スウェディッシュ・ラリーでは一台はエンジントラブルでリタイアでしたがJ.C.アンドリューが6位で完走。第6戦アクロポリス・ラリーでは3台投入したがいずれもリタイア。ここで第5戦のツール・ド・コルスで崖から転落してトイボネンとセルジオ・クレストの死亡した事故を受けFISAは翌年からグループBを廃止する決定が出されると、シトロエンは早々に撤退してしまいます。
何と3回しか出場する機会がなかったのです。
さてグループBに参戦するためには200台を生産・販売しなければなりませんでした。従ってこの4TCも市販されています。

BX_4TC.jpg

エンジンは200psにデチューンされています。他でもメータなど目に付く変更点がありますが、最大の違いはサスペンション形式がノーマルのフロントがマクファーソンストラット、リアがセミトレーディングからダブルウィッシュボーンに変更されていることでしょう。
外観はコンペディションを彷彿とさせる如何にもなパワーバルジとブリスターフェンダーが装備され、このマシンがタダモノではないことを教えてくれていますが、僕はお世辞にも美しいとは思えません。ノーマルのガンディーニデザインが持つ近未来的なデザインにこのような装備が備わることで、何かしらアニメチックなものを連想させてしまうからです。ランチア デルタのボディーワークが素晴らしいことを考えると、どうもシトロエンはこの辺のアレンジが下手なように思われます。
この4TCは200台販売される事になっていましたが、実際にはそれより大幅に少ない40台ばかりが実際に販売されたに過ぎません。一説には62台という説もありますが、少ないことには変わりありません。売れ残った4TCはシトロエンに引き取られ、スクラップ処理されてしまっています。つまり販売面でも大失敗。
日本には現在、フェイズ1とフェイズ2の2台が存在しています。そのうちの貴重な1台が今月のカーマガジンのシトロエン特集で採り上げられています。興味のある方は書店でお求め下さい。

carmagazine365.jpg

というか調べていたら、このカーマガジンに登場した4TCのオーナーさん が運営するブログを発見してしまいました。

それと比較的ミニチュアの世界では恵まれていないシトロエンですが、何とPROFIL 24というフランスのメーカーから1/24でエンジンまで再現されたレジンキットが発売されています。

4TC_KIT.jpg

ixoからも1/43で発売されていますがディテールがイマイチだったことを思うと決定版かも知れません。ただ値段がね(笑)

別窓 | シトロエン | コメント:6 | トラックバック:0 |
<<コスモス狩り | 欧州車貧乏記録簿 | 弘法は筆を選ぶ>>
この記事のコメント
これは、TVでその姿を見ていたのかも知れませんが、記憶がありません(苦笑)
それにしてもレジンキットって、すごいですね!
IKEAさんはレジンキットもいけるんですね(笑)
2008-10-09 Thu 06:27 | URL | きゃつお #-[ 内容変更]
きゃつおさん
>記憶がありません
多分、憶えている方が奇跡ですよ(笑)
参戦したのは86年のうちたった3戦だけですから。
DSなどではそれなりの戦績を残していますが、BXに至っては勝つ気があったのかすら疑わしい存在です。

>レジンキット
一応作るんですが、コイツはプラモデルの常識が通用しませんからねぇ。加工なしで組み立てられるキットなんて皆無ですし、買ったらそれなりの覚悟が必要です(苦笑)
ず~と作っているとそれも感じなくなるんですがね(爆)
2008-10-09 Thu 18:17 | URL | IKEA #-[ 内容変更]
また
マニアックなクルマを(笑)
それにしても国内にあるとは知りませんでした、おまけにちゃんと動いてるのが凄いね!
2008-10-12 Sun 21:44 | URL | こ~んず #JalddpaA[ 内容変更]
こ~んずさん
>国内にあるとは
以前にも存在していたようなのですよ。BXのサイトで見たことがあったのですが、この4TCももう1台の4TCもその4TCとは違うようです。カーマガジンの注釈がそれを裏付けています。

>動いてるのが凄いね
んだ(笑)
相当に苦労している様子がブログからも伝わってきます。
駆動系やサスペンションなどほとんどがBXのパーツを使えませんし、本国に行けばたくさんあるクルマでもありませんから、パーツ供給も不安定だと思います。
2008-10-13 Mon 17:10 | URL | IKEA #-[ 内容変更]
はじめまして
今年のFBMに遠征されていましたよ。
BX 4TC が展示されていたので、はじめてマジマジと拝見しました。
稀少なグループB記事にTBさせてもらいます。
よろしくお願いします。
2008-10-31 Fri 09:50 | URL | コンドウ #GAkJEmLM[ 内容変更]
コンドウさん
>はじめてマジマジと拝見
あ~実物を見られたのですね。
僕も実物を見てみたいですよ。FBMは行きたいですが、九州から遠すぎます(笑)

>稀少なグループB記事にTB
ありがとうございます。
実は前からチャンスがあればいつか書こうと思っていた記事です。本当はもう少し書こうと思っていたことがあるのですが、カーマガジンに遠慮してしまいました(笑)
2008-10-31 Fri 18:53 | URL | IKEA #-[ 内容変更]
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| 欧州車貧乏記録簿 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。