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「信じる」
2009-07-30 Thu 20:46
7月12日 J1第17節 大分VS磐田

この日の選手達は「監督を男にしてやろう」を合言葉にジュビロ磐田との闘いに挑みました。しかし結果は敗退。前回の千葉戦で13敗目を喫した時点で腹強化部長らフロントは一旦は更迭を示唆しながらも次回の磐田戦の結果を見てからとシャムスカ監督の更迭を見送りました。
磐田戦終了後の記者会見で、原強化部長は「宿舎で考えたい」と進退についての明言を避けました。
フェルナンジーニョの獲得、そして翌日は韓国U-20代表の崔正漢(チェ・ジョハン)を獲得に向け交渉中であると発表。正直なトコロ、フェルナンジーニョも崔正漢もFWで今、大分に一番必要なのはボランチなんだ、とフロントに言いたいトコロなのですがこの急に動き出したフロントを見て「まだシャムスカで行くのだろう」こう思っていました。

解任するには時期が中途半端だ

少なくとも前任ファンボ・カンの時とは状況が違います。この時のトリニータも迷走していました。シャムスカと違うのは選手と監督との信頼関係でした。ファンボ・カン監督は我が強いタイプの監督で選手のいい部分を伸ばすのではなく、自分の想定したプレースタイルの枠に嵌めるきらいがあり、そのため選手とは大きな溝ができてしまっていました。サポーターからも「ファンボ帰れ!」と言われるほどチームから浮いていました。
しかしシャムスカ監督はチームを「ファミリー」と呼び常にお互いを高め合う仲間なんだ、と言っていました。選手との信頼は厚くそれが先の言葉にも表れています。サポーターにも大分県民にも愛され、好きな選手は?と聞くと「シャムスカ監督」と答える人がいるほどです。

しかし14連敗の事実は遺憾ともし難い事実です。磐田戦の後「今度こそ解任か」と考えもしました。フロントの発表は「磐田戦もシャムスカで行く」というもの。ああ、やはりシャムスカに賭けているんだな。
ですが翌日、舌の根も乾かない内にシャムスカ監督の解任が正式発表され後任にはオーストリア人のランコ・ポポビッチ氏が決定したと発表されました。浦和戦は松山強化担当が監督代理として指揮をとることも決定。

ウソだろっ

プロであれば14連敗という成績は確かに有り得ない成績です。しかし次もシャムスカで行くんだと決めたじゃないですか。もう方針を変えるんですか。
一旦は「信じる」って言ったんでしょ。一度口にしたことは貫けよ。
思えば千葉戦の後は、フロントが目まぐるしく動きました。これがシーズンオフにあれば今のトリニータの状況は回避できたと思えます。監督を替えれば済むことではないのでは?
それだけではありません。今年の九石ドームは張り替えた芝の養生に失敗してピッチのコンディションが最悪でした。現在も良好とは程遠い状況で第4節の浦和戦から始まった連敗は皮肉にも浦和でストップしたのですが、その浦和の選手達が口々に言ったのは「ピッチの状態が酷過ぎ」
このピッチコンディションが大分の選手を怪我で出場できなくし、今年は誰かが復帰したと思うと誰かが出られなくなることを繰り返し、ベストメンバーで試合に挑めない状況が続きました。この浦和戦でやっと深谷が復帰し森重、大海のベスト3バックが揃ったのは今年初めてでした。こんな状況で戦ってきたのだし途中の選手強化もしませんでしたからある意味シャムスカ監督も被害者と言えるんじゃないでしょうか。しかもこの試合ではいわゆるシャムスカ采配での一番良かった時のフォーメーションで勝利したものです。これじゃ一部で「シャムスカのままで良いじゃん」と言われても仕方ないと思いますよ。
シャムスカ解任の時点で千葉との勝ち点差は15でした。完全に残留争いから脱落したトリニータの状況を鑑みると誰が采配を振るってもシャムスカ以上の指揮が執れるとは思えません。いや、むしろシャムスカを放出した結果喜んでいるチームもたくさんいることでしょう。
一番心配していることはもし降格したときにどうなるか。降格したチームでは十中八九、主力選手の大量離脱が起こります。しかしシャムスカ体制のままであれば全くとは言わないまでも、かなりの確立で抑えられたのではないかと思います。その理由は一年でJ1に復帰させられる力量を持っているからです。だからサポーターの大半もシャムスカと心中する積もりだったと思います。

浦和戦での大分の運動量は相当なものだったそうです。「フィールドの格闘技」と呼ばれるサッカーそのもので鬼気迫るものがあったそうです。恐らく選手達にとって「信じる監督をクビにしてしまった」責任感と悔しさからでしょう。磐田戦ではシュートの本数にそれが表れています。磐田の9本に対して大分は19本撃っています。それでも決まらないのですから・・・

「信じる」というのは本当に難しいことだと思います。それはマイナスも含めて全て受容しなければならないからです。多くの人がそのマイナス部分に耐えられず信じることを諦めるのだと思うのですが、不思議にシャムスカという人物には人を惹き付けるチカラが備わっていたようです。もし信じた結果が降格だったとしてもそれは自分が下した結果なのだからそれに甘んじなくてはならないでしょう。

大分の人々にとってペリクレス・シャムスカという人はいつまでも忘れられないと思います。
サポーターに向けたメッセージが公式サイトに寄せられています。

◆ サポーターの皆様へメッセージ

私をずっと支えてくれていたものは、サポーターの力でした。
その支えがあったからこそ、私は頑張り続ける事ができたのです。
大分トリニータで過ごした4年間、皆さんは良いときも悪いときも一緒に戦ってくれました。本当にありがとう。
これから先、私の人生がどのようになるのかはまだわからないが、大分トリニータサポーターの事を忘れる事は決してないでしょう。
ブラジル人は試合が終わった後、「さようなら」ではなく「またね!」と言って別れます。
「またね!」「頑張りましょう!」

Pericles Raimundo Oliveira Chamusca

さて過ぎてしまったことを変える事はできません。新監督に期待するよりありません。新監督ランコ・ポポビッチ氏についても触れたいと思います。
ポポビッチ監督はセルビアの出身で97~01年までの間はオーストリア1部リーグのシュトゥルム・グラーツでDFとしてプレイしていました。記憶にある方もいるかも知れませんがこの時監督だったのが、そう前日本代表監督のイビチャ・オシム氏です。つまりポポビッチ監督はオシムの教え子のようなものです。
その後は広島のコーチを06年と07年勤めました。
オシムは気難しい気性で知られていますが、ポポビッチ監督はずっと気さくな性格らしく、初来日した日の選手との対面では「君達はまだ本来のポジションにいない」と励まし、かつての広島時代の教え子前田俊介に「シュン、聞いているか。シュンを目覚めさせるからな」と声を掛ける一幕も。
あのオシムの教え子となると恐らくかなりの運動量を要求すると思われます。オシム同様、全員攻撃全員守備を掲げ「現状の選手を鍛え上げる」と言っているように技術的、体力的にかなりの指導行うと予測されます。こういう面ではシャムスカが技術面より誉めて伸ばす、というメンタル面を重視していたのと対極のタイプと言えます。
何れにしても去年の千葉以上のミラクルを起こさないと残留は不可能な状態です。

トコロで今回の解任劇でフロントに感じたことがあります。言ったことを何度も撤回したことなのですが、どうも最近の傾向として猫の目のように方針を変えることが良いことだ、というような風潮が見受けられます。確かにこの時代は変化が激しい時代ではあります。何が時代のメインストリームになるのか皆目わからないのは確かなのですが、根本の部分というのは変わっていないと思っています。つまり多少の軌道修正はあっても根本的に方針を変えなくても問題がないのではないか、という訳です。しかし近年に見られる経営者の指針は軌道修正どころか全く方向を違う方向に変えてしまうような気がします。激変する環境に翻弄されているような。
少なくともしっかりした方針ができていれば、そんなに方向転換する必要はなく朝令暮改が頻繁に起こるようならそれは経験から先を見抜くチカラが欠如しているか熟慮することなく決定している証だと思います。
今回のシャムスカの不思議なハナシとして「練習内容」が以前と同じだったというのがあります。コレは奇妙なハナシなのです。去年ナビスコカップを優勝したことによって、他のチームは大分を研究し尽くしていたと思われます。当然、去年と同じ戦い方はできないので戦術が変わるのですが、それは同時に練習メニューを変えなければならないことを意味します。練習内容が変わっていないのであれば去年の戦術と同じだったのですから、それでは勝てるはずがありません。恐らくフロントとりわけ強化部長は一番良く分かっていた部分でしょうし、身近にいてそれを最も良く知る人だったはずです。もっと早い段階で対策できたのも彼等ですが、去年の実績と彼への信頼が判断を鈍らせたのだとしたらそれは悲劇です。それを甘受できない彼等の責任は重大だと思います。
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