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いきなり病院へ
2009-10-28 Wed 14:34
我が家にやってきたリコちゃんはコクシジウムが完全に落ちていませんでした。
コクシジウムという名前をご存知でない方の為にご説明しますと、コクシジウムとは球虫とも呼ばれる顕微鏡でしか見ることのできない原生動物です。原生動物とは動物にも植物にも属さない真核生物です。人間も含めて様々な家畜や家禽に寄生しますが、通常は寄生しても無症状か発病しないいわゆる日和見感染をし、仮に発病してもほとんど重篤な状態になることはないと言われています。しかし体力、抵抗力の弱い仔猫や老猫では重篤な状態になることがあり、野良猫の仔猫ではその死因の80%を占めるとも言われており、決して安易に考える寄生虫ではありません。
因みに猫から人や犬などに感染することはありません。
コクシジウムは感染した猫の糞に混じって排泄され、それを他の猫が経口摂取する、あるいはその糞を食べたネズミなどを捕食するなどで感染します。体に入ると腸内の細胞に寄生して発症の機会を窺います。
糞に混じって排泄されたコクシジウムはオーシスト(oocyto)と呼ばれる状態ですが、まだこの状態では感染する力はありません。種にもよるのですが1~3日で感染可能なオーシストになり、そのオーシストは砂地でも4ヶ月、水の中では何と1年間も生存でき、ほとんどの殺菌剤に耐性があるという極めて厄介なヤツなのです。
感染して発症すると水溶性の下痢(ほとんどはこれで発見するケースが多い)食欲不振、体重減少、成長速度の低下、重症だと血便などの症状が現れます。
駆除にはサルファ剤という薬を用います。このサルファ剤は直接コクシジウムを駆除するのではなく、生活環に作用する薬ということです。コクシジウムはoocytoからsporozite、trophozoit、shizont、merozoit、Ⅱtrophozoit、Ⅱshizont、Ⅱmerozoit、gametocytesと成長してまたoocytoとなります。サルファ剤はⅡtrophozoitからⅡshizontへの成長過程でのヌクレチオ合成の阻害として作用し適度な免疫システムが出来上がるまでの間、増殖を抑える薬として使われます。従い、感染増加するため(繁殖システムと呼びかえられるが)のオーシストを減少させることで撲滅させる薬であり、その期間が2週間程度でほとんど0になるため目安とされているのです。しかし今回のようにそれでは完全に駆除できず1個とは言っても発見された以上、駆除をやめるわけにはいかないのです。
そして薬と併用しながら、トイレの清掃をすることで完全撲滅を図ります。殺菌剤には耐性のあるコクシジウムも熱には弱く、60度の熱湯では30分、100度では1~2秒で死滅します。先にも述べたとおり最短でも1日経たないと感染力を持てませんから、その前に殺菌し再感染させないようにすれば一気にコクシジウムの数が減り完全駆除できるのです。そのためには飼い主の努力と完全室内飼い実施で、それ以上の感染機会を奪わなくてはなりません。半年間は安心できないと言われており、その理由は腸内の排泄物を全て調べられるわけではないので偶然発見できないことも多々あり、2週間後の便検査で見付からなくても、トイレは毎日、熱湯消毒と砂の全量交換をしばらくは続ける必要があります。
発症は抵抗力のある猫の場合、ほとんど発症しないのですが発症のトリガーとして「ストレス」が挙げられ、環境の変化によるストレスも勿論、発症の可能性を高める原因となりますので、今回のリコちゃんお届けは慎重に行う必要がありました。

初日の夜は緊張の為と、移動の間水分補給が少なくなっていたのでおしっこを少しだけしました。
翌日はおしっこが徐々に増え、うんちも少しだけできました。夕方になって多目のおしっこが出ました。トイレは消毒が行えるよう食器洗いを使い、トレイ上段に新聞を敷き砂を少なめに入れていたので、リコちゃんが砂を掻いた積りが砂をどけて新聞の上におしっこをしたのです。お陰でおしっこの状況が良くわかったのですが、そのおしっこを見た瞬間これはマズイ、と思いました。

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尿が少ない所為もあるでしょうが濃い茶褐色で赤みを帯びていました。咄嗟に「血尿」だと判断しました。
考えられるのは肝炎、腎炎、細菌性膀胱炎などなど、かなりうろたえる頭の中で考えてありったけの可能性のある病気を思い出しました。
すぐにしたことは白目を見て黄疸が出ているか。良かった、黄疸は出ていませんから肝炎の可能性は消えました。一番可能性があるとすれば、尿の滞在期間が長かったためによる膀胱炎。続いて何らかの原因で腎機能が衰えた可能性です。ジツはダイメトンというサルファ剤そのものは毒性が小さく安全な薬なのですが、猫のような酸性尿には溶けにくく更にサルファミン結晶が簡単にできるため炎症や尿石症の原因になることもしばしばです。またヘモグロビン変性の副作用があり肝機能や腎機能への障害があることも知られています。

とにかく病院に電話して指示を仰ぐことにしました。簡単な状況を話してできれば診察を受けたいと言うと「ちょっと先生と替わりますね」と言って電話を替わりました。
「う~ん、診療時間を過ぎちゃってるんだけど、すぐ来て」
慌てて軍曹に電話して(夕飯の買い物中だった)すぐ帰るように伝え、リコちゃんをキャリーに入れ、念のためトイレを持ってAlfa Romeoに乗り込みます。エンジンを掛けたとき、軍曹も走って戻ってきました。向こうで買い物の荷物を昂希に渡しています。僕は急げのパッシングを一回。
急いでクルマを発進させます、が、普段ならクルマで2、3分なのに帰宅ラッシュで混んでいます。多分、10分も掛かってないはずなのに随分長く感じます。
ようやく病院に到着して受付を済ませると「用意ができていますのですぐに診察室へ」と促され、診察室へ入りました。
リコちゃんの年齢や昨日、長崎から来たばかりだとか、コクシジウムの駆除を継続していることなどを伝えました。
「来ちゃったモノは仕方ない、何とかしなきゃね」
と言って治療を始めました。
尿はすでに新聞に吸収されていましたが「あ~血尿だね」「おしっこどれくらいした?」「お熱測るからお父さんちょっと捕まえててね」「熱は許容範囲だね」手早く処置が進んで行きます。
緊張で量が少なかったことをいうと「ストレスで細菌感染が出ちゃったんだろうね、点滴と抗生物質の注射しておきましょう」
看護士さんを一人呼んで、僕と二人で補助しながらまず点滴。ぴや~と鳴きながらもリコちゃんはちゃんと最後まで耐えてくれました。この子は本当にガンバリ屋さんです。薬も嫌がらずに上手に飲みます。
先生のオハナシでは長毛種(という判断だった)は基本的に腎機能に障害が遺伝的に出易い種なので、環境変化のストレスとダイメトンのストレスでコクシジウムが逆に発症する可能性があるので投薬の一時中止と、フードはできればドライ主体ではなくウェットと混合かウェット主体が望ましいという助言がありました。リコちゃんはやっぱり長毛種らしいのです。
で、それでもコクシジウムは長期の治療になるのですが完全撲滅させないといつまでも発症のリスクが消えないので(例えば猫カゼなどで体力が衰えると発症する混合感染の可能性がある)尿の問題が解消次第開始。
できれば採尿して検査をしたいのですが、ここまで悉く失敗です。あまりしつこくするとおしっこをしなくなってしまうリスクの方が怖いです。
今朝のおしっこは正常と言って差し支えない色で峠は越えたと思います。

昨日は昼間もよく寝て、あれほど嫌がっていた薫がソファーで寝てしまうと近くに来て寝てしまうほど慣れて来ました。いい兆候です。

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それにしてもリコちゃん、素晴らしいプロポーションでまさに「一本」と言いたくなります(笑)

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この記事のコメント
こんばんは^^
すばらしいですね~
獣医さんのバイブルを見ているようでした^^
リコちゃんすっかり馴染んでてずーっと前から居るみたいな雰囲気をかもし出してますね~
お写真に癒されました^^
ありがとうございます
2009-10-29 Thu 01:47 | URL | さこ #mQop/nM.[ 内容変更]
さこさん
>獣医さんのバイブル
とんでもない。重要なのは駆除方法だったのですが、病気全体のことを書いておかないと検索で読みに来た人に悪いと思ったんですよ。

もうすっかり馴染んで、やんちゃ姫振りも発揮しています(笑)
最初の1年は変化が最も激しいので、たくさん画像や動画を残してやりたいです。
先程、おしっこをしましたが量、色共に正常となってきました。ご心配をお掛けして申し訳ありませんでした。

>ありがとうございます
こちらこそ何とお礼を言っていいやら…
シャロも3兄弟で最後に僕が飼い主になりました。不思議なご縁を感じています。
2009-10-29 Thu 06:50 | URL | IKEA #-[ 内容変更]
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