スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 |
新世代ディーゼル
2007-05-17 Thu 19:34

日本は何故か「ディーゼルエンジン」への認識が低い国です。
ガラガラ音がうるさい、黒鉛を撒き散らす汚い車、そしてクルマ好きにとって致命的な「エンジンフィールが悪くアンダーパワー」
平成11年に石原都知事がディーゼルトラックの大気汚染を問題化した為、日本では環境破壊をする悪者としてすっかり定着してしまいました。事実、日本の乗用車に占めるディーゼル車は0.1%程度となっています。
それに比べると欧州はディーゼル大国と思えるほどディーゼル車が多いのです。アルファロメオでさえディーゼル搭載車が用意されています(しかも結構速いらしい)これだけディーゼルエンジンが持てはやされる背景には、ガソリンエンジンに引けを取らない性能がある事もさることながら、燃費が数段ガソリンエンジンより良いのが原因でしょう。欧州はレギュラーガソリンと軽油の値段がほとんど同じなのがより拍車を掛けているようです。海外はガソリンが安いと思いがちですが、それはアメリカの話であってイタリアなんか日本とほとんど同じ価格です。ですから燃費を気にしてディーゼルエンジン車に乗る人が多いのですね。
特にケチ倹約家の多いフランスはディーゼル大国です。どれくらいディーゼル車が多いかというと、資料が古いですが02年に欧州で販売された自動車は約1430万台ですがその内40%がディーゼル車で、フランスの他スペインやベルギーは70%以上がディーゼル車でした。
欧州ではドイツ車が早い段階でディーゼルエンジンの排ガスクリーン化に着手した事と、元々CO2の排出量が少ない事から「環境にやさしいクルマ」という認識が定着。前述したようにガソリンエンジンと同等のスポーティーなエンジンを開発した事で、日本とは全く逆の展開を見せる欧州です。
そんな中、アメリカで新排ガス規制Tier2 BIN5を2009年から導入すると発表されました。
まだ規制が緩いEURO5や日本の規制より厳しいもので、ディーゼルの排ガス浄化技術で世界最高水準といわれるダイムラー・クライスラー社の尿素SCR触媒を以ってしても現段階ではクリアできないのではないか、と言われるほどの厳しいものです。
ところが昨年秋、ホンダがBIN5をクリアしたディーゼルエンジンの開発に成功した、と発表したのです。

Cdi2.jpg


このエンジンの凄いところは、EURO5であればDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)だけで充分にクリアできる点です。鍵は、燃料を2000気圧もの高圧で何度かにわけてきめ細やかに噴射するピエゾ素子を使った燃料噴射制御にあるそうです。更に「NOx触媒」と呼ばれる後処理システムを加えることで、アメリカの規制「Tier2 BIN5」をもクリアしたそうです。

本来燃費の良いディーゼルエンジンですが、更に燃費を向上させるには、燃焼をリーンバーン(希薄)にする必要があります。しかしNOxの排出量が増えてしまい従来の3元触媒ではこのNOxをほとんど浄化できず、NOxを効果的に浄化できる後処理システムが必要です。今まで、BIN5をクリアする後処理システムは、ダイムラー・クライスラーの「尿素SCR」が有力視されていました。これは、排ガスに含まれるNOxを吸着させ、そこに尿素を噴霧して強制的に化学反応させて無害なチッ素にして排出するものです。しかし、この方式は尿素を定期的に補充しなくてはなりません。今回ホンダが採用したNOx後処理システムは、尿素の代わりに「アンモニア」を使うのです。しかもそのアンモニアはエンジンが燃焼する時に作られるので補充する手間が省けます。
ホンダはトヨタと並んでハイブリッドカーの分野で成功したメーカーで、より実用的な燃料電池車「FCX」の開発にも成功していただけにディーゼルエンジンへの本格的参画は意表を突くとも感じられるのですが、その背景にはハイブリッドの方ではトヨタに一歩リードされている事や燃料電池のコストなどが未解決で採算ベースに乗せられない事情があるからのようです。それに比べるとディーゼルは既存の技術+新技術、そして既存のインフラ(燃料供給)を利用できる為、早い段階で採算が採れると判断したようです。
早ければ北米で08年より販売する見込みで、熱しやすい米国マーケットでは新たな環境対策として一気に火が点く可能性もあり各社静観しているのが現状。

日本ではディーゼル=環境汚染というイメージが広く定着してしまって久しいですが、この国でディーゼル車が再び復権する日は来るのでしょうか。
少なくとも我々が知るディーゼルよりクリーンで高性能になった事は事実です。ガソリンがサルファーフリー(硫黄10ppm以下)を義務付けられ、軽油もサルファーフリーになったのはあまり知られていない事としても、知らず知らずの内にディーゼルエンジンの排気ガスはキレイになっていたんです。

そこで提案。
欧州のディーゼル車は先に述べたように大変高性能で僕たちの「ディーゼル車に対する認識」を新たにできると思います。できればメルセデスなんかが望ましいのですが、もっと積極的にディーゼル車をアピールして貰いたいんです。
口で言ってもわからないので試乗車を用意してキャンペーンを大々的にやるとかね。ディーゼル車に乗る事自体にプレミアムがあればもっと普及すると思うんですが如何でしょう。
いやね、メルセデスのディーゼルも上陸してるのに、どうも「マーケットの反応が・・・」みたいなこと言ってて及び腰なんですね。

でも一番効果的なのは、技術が変えたクリーンなディーゼルエンジンを、石原都知事が、
「このディーゼルエンジン(・∀・)イイ!!!!みんな買え」
って言わせることができたら、どんなCMより絶大に効果あると思いますよ。
別窓 | 日々記 | コメント:4 | トラックバック:1 |
<<ニワシゴト2 | 欧州車貧乏記録簿 | 添加剤は不要?>>
この記事のコメント
>石原都知事が、
「このディーゼルエンジン(・∀・)イイ!!!!みんな買え」
そうなったら凄いかもしれませんね(笑)
BMW5シリーズのディーゼルターボ、加速はATでランエボより速いらしいですからねぇ(驚)
2007-05-17 Thu 10:27 | URL | こ~んず #JalddpaA[ 内容変更]
156のディーゼル車、国内に1台いるようですね。
持ち主は、某大手ドイツ系電装メーカーとの事で、マネージメントシステムPRの為輸入されたみたいです。
2.4Lターボ付きで175PS・・・うちのTSは155PSですが何か?(笑)
2007-05-17 Thu 14:12 | URL | ペコー #sSHoJftA[ 内容変更]
うちではディーゼル普及に貢献してますよ。

親父のパジェロとトラックとトラクターとハーベスターです。
パジェロでフル加速すると後に煙幕が張れます。

いや、マジで。(^^;
2007-05-18 Fri 09:57 | URL | LOHAS20 #-[ 内容変更]
>こ~んずさん

言わせてみたいですよねぇ(笑)
冗談抜きにしてかなりの効果があるでしょうし、認識を変える責任もあろうかと思いますが。
ディーゼルに抜かれるエボオーナーの顔を創造してみた。多分、エンブレム見てショックだろうなぁ。

>ペコーさん

TSより2.4DTの方が普通に速いですが何か?(笑)
国内に存在してたんですねぇ。知りませんでした。
正規で輸入を激しくキボンヌですね。GSTは無理でしょうか。

>LOHAS20さん

うわ、凄い普及率ですね。
恥ずかしながらハーベスターを知りませんでした。
調べてモノは知ってるんだけど、名前はそう言うんですね。

煙幕はテッキリ軽い嫌がらせだと信じていました(笑)
気をつけて見てみると確かに黒煙を吐くトラックは少なくなりました。
前倒ししてまでサルファーフリー導入した石油業界に拍手です。
2007-05-19 Sat 12:36 | URL | IKEA #-[ 内容変更]
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
ホンダ・FCXFCX(えふしーえっくす)は本田技研工業が生産する自動車である。 …
| 欧州車貧乏記録簿 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。