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濃厚ポタージュ ルノー風
2008-01-16 Wed 19:15
ルノー4(キャトル)フランス語で4を表すQuatreが語源なのでカトルと呼ばれることも多いようです。
当時はシトロエン2CVがフランスの足として走っていたのですがこの2CVに遅れる事13年、ルノーが1961年に誕生させた実用車がキャトルです。

Renault401.jpg


Renault402.jpg


その当時ルノーは大衆車として4CVを生産していましたが、4CVはリアエンジンで室内空間が広く出来ても、フロントにトランクがあるレイアウトではトランク容量が高さ方向に稼ぎにくく、使い勝手もいいとは言えませんでした。そこで4CVのレイアウトを逆さまにしたようなレイアウトを持つ形式が採用される事になりました。エンジンは4CVの750ccエンジンを流用し、搭載位置も前進4速後進1速のトランスミッションが先端にあり、その直後にエンジンが縦置きされました。4CVのエンジン、ミッションをそのまま前へ移動させたようなレイアウトだったんですね。シフトレバーはワイヤーを使ったものではなく、ミッションからシフトレバーは運転席のダッシュボードに直接繋がっています。シフトの操作方法もシトロエン2CV同様に、ダッシュボードから生えたレバーを操作するもの。この形式は初期の5「サンク」にも受け継がれ、サンクではエンジンがフロントミッドシップレイアウトになっていました。エンジンの一部が前席の足元に張り出しています。
結果的にルノー初のFF車となるわけですが、最大のポイントはリアゲートを備えていた事です。つまり世界初のハッチバック車となったのです。このキャトルがあのフォルクスワーゲン ゴルフの設計に影響を与えた事はあまりに有名です。そしてリアの荷室を最大に生かそうとした工夫がリアのサスペンションにも表れています。トーションバーを縦置きにするとサスペンションのスペースが荷室に張り出すので平行に配置したのです。その為、左右でホイールベースが50mm違います。
FFの2CVが当初『缶詰』等と嘲笑されつつも、着実にそしてその後のコンパクトカーのお手本として浸透して行った事は良くご存知でしょうが、キャトルもまた2BOXカーの基本となって行きました。そして2CVと並ぶ「フランス人の足」として認められ、1992年(本国は1988年)に生産が終了されるまで実に32年間も生産されました。
ここで注目すべきは後継モデルのサンクが登場したにも関わらず生産された事です。サンクが1972年に登場しシュペールサンクが生産終了される1990年よりも後にキャトルは生産を終了します。こういう事例は日本ではサニートラックなどの事例がありますが、世界的に見ても稀で如何に生活と密着したクルマであったか分かろうと思われます。これはミニやVWタイプⅠに比較すると異例とも言えるでしょう。
745cc 32psというエンジンでスタートしたキャトルも63年に輸出用として850cc、68年には本国仕様も800ccにエンジンが拡大されました。1978年、最上級版としてそれまでの上級グレードTLよりエンジンを1108CCに拡大したGTL(グラン・TL)を追加。グランといっても34psだけどね(笑)
車体重量も635kgだった車体が最終型では720kgになりました。
フランス車というと2CVとキャトルを思い浮かべるほど代表的なクルマである事に異論を挟む人は少ないと思いますが、この両者には設計アプローチに大きな違いがあります。それはそのままシトロエンとルノーのクルマ作りの違いそのものと言えるのかも知れませんが、全身これ理想主義的なシトロエンに対して、ルノーは既存のメカニズムを流用し、それを現実的で合理主義的に組み上げた設計となっています。奇をてらっていないという点では2CVよりより「道具」としての出で立ちが強いと思います。

今回目撃したキャトルは最終型のGTLと思われます。
日本では一番多く存在する仕様で、概観上の違いはTLには付かなかったサイドのプロテクターです。最終型はバンパーがメッキから塗装に変更されていて、このキャトルが最終型のGTLである事がわかります。
外装にはやはり錆が発生しています。この時期のイタフラ車は暴政処理が甘いですから錆は避けられないでしょう。走行に関しては頑丈でシンプルですから問題ないでしょうけど、貧弱な電装関係も日本では泣き所です。
今では普通になってしまったシトロエンやルノーですが濃いルノーでありながら維持にそれほど苦労がないクルマとしてキャトルは最適なのかも知れませんね。


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この記事のコメント
おお!
4ですね!
買おうと思った事は一回もありません!(核爆)
TVドラマで使われて一時期随分売れたみたいですね、当然にわかフラ車乗りに維持出来るはずもなくすぐに売却されたらしいですが(笑)

とはいえ、4は実用車として真面目に作られていると思います。
先にネタにされてしまいましたねぇ(笑)
しっかし同じような記事でもIKEAさんが書くと読み応えのある文章で関心します、私が書くと(以下省略・笑)

P.S.
暴政処理はウケてしまいました(^^)
変換一発目がコレなのよね(笑)
2008-01-16 Wed 19:37 | URL | こ〜んず #JalddpaA[ 内容変更]
>こ~んずさん
ネタ、お先に失礼(爆)
今回は書こうと思っていた事がリサーチ不足で書けてないので不完全燃焼です。それはまた別の機会に譲るとして、欧州の大衆車は本当に真面目で良く出来ていると思います。日本のクルマと見ている場所が違うんだと思うのですよ。

>売却されたらしいですが(笑)
現在の様な快適装備が本来ないからですね(笑)
日本では跡付けでクーラーが着いている車両も結構あるのですけど、あのエンジンじゃ死ぬほど遅くなりますからね(爆)

>暴政処理
ワハハ・・・第一変換候補がそうですね。面白いので暫くこおままにしておきましょう(笑)
暴錆とか出てくるともっと受けたのになぁ。
2008-01-17 Thu 06:53 | URL | IKEA #-[ 内容変更]
それは
>暴錆

旧いアルファなんかだと”実話”ですけどね(核爆)

それにしても今回の記事ですら不完全燃焼ですか?
今後の私はどうしたらいいのでしょうか(泣笑)
2008-01-17 Thu 11:46 | URL | こ〜んず #JalddpaA[ 内容変更]
>こ~んずさん

>旧いアルファなんかだと”実話”ですけどね(核爆)
80年代辺りまで怪しいですよね(核爆)
スッドなんて本国でも錆びたらしいですから。

>不完全燃焼ですか?
そうなんですよ。今回書きたかったのは国民車的に普及したクルマが、ヨーロッパと日本ではどう違うのかリサーチしていたのですけど、あまりに情報が散乱していて資料を組み立てられなかったんですよね。
今回は文字カウントしてみると1800文字くらいでしたが、法科の学生なんか1時間で4000文字くらい平気で書きますもの。それに比べたら…

>どうしたらいいのでしょうか(泣笑)
いや、そのままで良いかと(爆)
豊富な知識と経験に裏付けされた記事だと良く関心します。サラッと書いてるようですが、それを書くにはかなりの経験が必要なのは明白ですよ。
特に毎日更新は僕は逆立ちしてもできませんよ(苦笑)
2008-01-18 Fri 06:35 | URL | IKEA #-[ 内容変更]
私ごときの『4』の見解といえば・・・
大好きなキャトルですが(勿、所有暦ナシ夫。。)
同じ町工場に短大の副学長のそれが
私のZXより長く年末にかけて入院していました。。
タフには使ってないはずですが・・・
自分的には(メカ音痴ですが・・)現在の実用のレベルまではかなり難しい時期にきているのではないかと・・・
2008-01-21 Mon 23:27 | URL | いちまた #uAGuP8FM[ 内容変更]
>いちまたさん

>タフには使ってないはずですが・・・
時間的経過も機械を損耗させる原因ですよ。最終型でさえ20年を迎えようとしているクルマが無事だという事はないに等しいと思っていいと思います。
但し、このキャトルの様に古い設計のクルマはハズシ技を使わなくても修理できる点がいいんです(笑)
2008-01-22 Tue 19:38 | URL | IKEA #-[ 内容変更]
《ハズシ技》
それは同じフランス産の
ジャン・ポール・ベルモンドの得意技だけと思っていましたが・・・
彼の傑作、映画《ラ・スクムーン》にて偽者DSの救急車に私の愛息(5歳)が憧れています。。
2008-01-23 Wed 13:27 | URL | いちまた #uAGuP8FM[ 内容変更]
>いちまたさん

ハズシ技がある主治医にかかるかかからないかで最近のクルマの寿命は決まってしまうみたいです。あと財力と情熱も必要ですが(笑)

>DS
おぉ、5歳でそうなんですか!早熟ですね(笑)
そのまま成長すれば立派な後継ぎで頼もしい限りじゃありませんか。
2008-01-24 Thu 07:06 | URL | IKEA #-[ 内容変更]
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