今日は一番下の子の誕生日です。
彼の名前は薫というのですが、この名前は香水マニアの軍曹@家内が「香り」に纏わる名前を付けたいとずっと考えていた事が発端となって付けた名前です。
因みに最初の子は「希望」2番目は「歌」とキーワードが決まっていました。
さて、Alfa Romeoのクルマには独特な香りがあるのをご存知でしょうか。意外にもAlfa Romeoオーナーのブログやサイトでは書かれる事の少ない事柄なので触れてみたいと思います。
最近のAlfa Romeoには搭載されなくなったらしいのですがチョット前のAlfa Romeo全車に搭載されていたのがフレグランスシートです。それは助手席下に装着されているのですが、新車の香り或いはAlfa Romeoの香りとしてファンの間で知られる香りでもありました。前回の見積りに記載されている通り12ヶ月点検の際に一枚購入しました。こいつの香りの正体って何だろうって事です。
実は推測が出ていたのですが結論から言うとCHANELのAntaeusとみて間違いなさそうです。
シートから直接嗅いだ印象としては間違いなく「メンズフレグランス」そのものなのとシャネルの調香傾向が強く感じられます。売り場でAntaeusの香りを試香してみると大変似ています。軍曹が言うのだから間違いはないでしょう。
異説として取り上げられるのがDunhillのEditionですが、フレッシュフゼアノートと分類されるように、基本的にAntaeusとは違った傾向の香りで成分を見ると
トップノート レモン、ベルガモット、ラベンダー、ナツメグ、グリーン
ミドルノート ジャスミン、シクラメン、クラリセージ
ラストノート シダーウッド、アンバー、ベチバー、トンガ、モス
トップノートのレモンはAntaeusにも含まれていますがこれはあくまで脇役でトップはレザーとウッディが前面に押し出されるAntaeusとは全く異なる香りで正直ラストノートにかけて出て来るムスクはEditionには含まれていないので間違いなく違うと思われます。それにEditionが明らかにトップでウッディスパイスが強く出る点も見逃せない相違点です。
以下はシャネル社の解説です。
アンテウス
強さと魅力の表現
力強さと繊細な魅力のハーモニー
温かさと力強さが微妙に組み合わされたブーケ。
1981年、シャネルの3代目調香師ジャック・ポルジュは、男性用のフレグランスを初めて創作しました。アンテウスと名づけられたこの香りは、シャネルのメンズフレグランスのなかで最も力強いものとなりました。ダークレッドの箱に入った黒いボトルは、力強く、魅力的な男性を象徴し、発売と同時にセンセーションを巻き起こしたのです。
力強いけれども屈強ではない、男性的ではあってもしなやかさを秘めている。ギリシャ神話の英雄であるアンテウスは、男らしさと力の象徴と位置付けられていますが、一方で傷つきやすい存在でもありました。同じように1980年代の男性は、その強さを誇りながらも、優しい面を見せることに抵抗しない柔軟さをあわせもっていました。スパイシーなノートに、力強さと統一感のあるハーモニーを持つアンテウスは、魅力と優しさを備えた、生まれながらの指導者のよう。そして、非常に複雑な組成を持つフレグランスです。繊細なこの香りの調香には、95種類以上の成分が使用されました。レザー、ウッド、スパイスをアクセントに加えた情熱的でエキゾチックな構成に、ラベンダーをわずかに加えることで爽やかさを引き出しています。まるでリキュールのように、ハチミツを思わせる甘さと燻した香りを持ち、自在にパワフルで新しい調和を楽しむことができます。さらにシトラスやミル、クラリセージやパチュリなど、極秘の調香によっていっそう眩惑的なフレグランスになっています。
トップノート:エストレル産ミル、アルプス産ラベンダー
ミドルノート:コーカサス産クラリセージ
ベースノート:エステレル産ラブダナム、フランス産ビーズワックス、インドネシア産パチュリ何故イタリアのクルマなのにフランスの香水を採用したのかは憶測でしかないのですが、恐らく香りのイメージがAlfa Romeoのブランドイメージと合ったからなのでしょう。それとイタリアの香水はアパレルメーカーが自社ブランドの顧客の為に作るケースが多く、香水専門のメーカーは殆どありません。反面、フランスは香水先進国で香水専門のメーカーもあり歴史も大変長いものです。ですから国産に拘らず、フランスの香水を採用したとしても不思議はありません。
僕はメンズフレグランスが苦手です。独特なトニック臭が苦手なのですが、このAntaeusはギリギリ大丈夫な部類です。あとローズやパウダリック系もダメな香りでNo,5とかはラストノートが全く受け付けられないのですが、クルマに芳香剤を置くというのもダメなのです。何と言うか、安っぽい人工香料が車内に充満するのが許せない(笑)
しかも強烈に刺激的な香りを出す製品が多い(爆)
しかし香水となればどうなのでしょう?
購入した時に残り香があってその香りはイヤな感じがしませんでしたし、使い方によっては本来持っている車内の香り(特にレザーシートの香り)とマッチするのかも。
ここで装着する際の注意です。
ディーラーで拝見すると、シートは大きな一つのパックに裸の状態で入れられていました。つまり個別包装ではなかったんです。香水はアルコールで拡散し、持続性はオイルでコントロールするので裸のシートではアッという間に香りが飛んでしまいます。できれば個別のビニール包装にするかラップなどで密閉し、そこに小さな穴を幾つか開けて装着するのが望ましいでしょう。もしかすると取り付けの穴を開けなくてはならないので余分に穴も開けなくても良いかも知れません。そうしたい為に、取り付けは自分でする事にしました。
このように極力香りを閉じ込めて漏れて出てくる香りを楽しむくらいがちょうど良いと思います。特に夏場は車内温度が上昇しますから、熱で香りそのものが変質する可能性も高く直射日光も大敵ですから、パッセンジャーシートの下に装着するというのは実に理に適った場所なのです。しかも香りの正体が分からず微かに香るという粋な演出もAlfa Romeoならではないでしょうか。